NHK大河『光る君へ』、36歳俳優が演じる“ツンデレ男”のツッコミがツボすぎた。恋と権力争いのバランスが絶妙だった第5回
大河ドラマ『光る君へ』のおもしろさが加速している。恋の行方も権力争いもバランスよく激化しつつあり、どちらからも目が離せない。
第5回のタイトルは『告白』。まひろが、道長が、ついに互いの秘密を知ることとなった。
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五節の舞で、まひろ(吉高由里子)は母を殺した男の正体を知ってしまった。
藤原道兼(玉置玲央)。その道兼は道長の兄で、道長はあの三郎(柄本佑)――。
舞の翌日、まひろはショックで寝込んでしまった。おまけにそれが噂となり、道長の耳に入ることに……。
もちろん、まひろは道長があの場にいたことにも驚いている。が、メインは道兼だ。
自分の正体を明かしていなかったばかりに、まひろを驚かせてしまった、それも倒れてしまうほどに……と道長が思うのは当然のことである。
心配をした道長はまひろの屋敷まで会いに行く、と文を送る。
気になるのは、この段階でふたりは互いに対してどの程度の気持ちを自覚しているのか、である。
まひろの屋敷=為時(岸谷五朗)の屋敷に会いに行くということは、平安の常識で言うなれば、五節の舞でまひろに好意を持ったから通う、ということになるのでは?
その前に、五節の舞で見初められた娘のところに四角い顔の貴族のお通いがあった、という描写もあった。そのことをどこまで理解していたのかが非常に、非常に気になる。
為時の前では話せないことがある、ということで、まひろは直秀(毎熊克哉)に頼み、別の場所で会えるようにセッティングを頼む。
互いの本当の素性を知った上で顔を合わせたまひろと道長。まひろは母のことを話す。
母は道兼に殺されたこと。
その日、自分は三郎に会いたくて急いでいたこと。
自分が三郎に会いたいと思わなければ、母は死ななかった。母が殺されたのは自分のせいだ、と。
泣きじゃくるまひろ。
もうこの吉高由里子の泣きの演技がすごい。感情移入してしまい、観ているだけなのにこちらの涙も止まらなくなる。
まひろの告白に道長は謝罪の言葉を口にする。
「まひろの言うことを信じる」
まひろへの信頼感もあるけれど、まあそりゃあ……子どものころの兄の所業を思い出せばやりかねないってなるのでは……。
そっとまひろに寄り添う道長。そのまま抱きしめ……ない! そこは抱きしめてほしかったけど、誠実な人柄の現れなのか。
そして、そばで控えていた直秀にまひろを託し、真相を確認するために屋敷へと急ぐ道長。
そんな姿を見て、「帰るのかよ……」と直秀がポツリ。
本当だよ、帰るのかよ! である。
だいたい、2人の話を聞いてた直秀、気を利かせて立ち去ろうとしていたのに!
それが道長という男……。
道長は結局どう思っているのか
帰るのかよ……
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