――お母さんには、どう対応してほしかったですか?
魚田:「今さらどうにもできないでしょ、忘れなさい」と言われましたが、せめて寄り添ってほしかったです。
母もどうすればいいのか分からなかったのかもしれません。でも、どうしたらいいかを教えてくれたらよかったと思います。
例えば、「そういうときは嫌だって言っていいんだよ」「痴漢に遭ったら警察に言うんだよ」とか、対処法を一緒に考えてほしかったです。
――性的な被害に遭ったときの対処法について、何歳ごろから子どもに教えた方がいいと思いますか?
魚田:子どもがおしゃべりを始めて、話を理解できるようになったら2、3歳くらいからプライベートゾーンについては話しておいていいと思います。私も自分の子どもにはそれくらいから話していました。
知っているだけでも、防げることはすごく沢山あると思います。
例えば、知らないおじさんに「お菓子をあげるから体を見せて」と言われたりしたとき、プライベートゾーンを見せてはいけないと知っていたらダメと思えるし、断ることができると思います。
でも知らなかったら「お菓子をもらえるなら見せてもいいかな」と思ってしまう子どもがいるかもしれません。
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<取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。