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背筋凍る、33歳俳優の怒る姿にゾクっ……道長の世の始まり、伊周の終わり|大河ドラマ『光る君へ』第20回

NHK『光る君へ』第20回

大河ドラマ『光る君へ』第20回(C)NHK(以下、同じ)

花山院を巡り、大きな事件が起こった。一気に状況が悪化する伊周。それに伴って定子の地位も危うくなっていく。当然、一条天皇の心にも影響を与え……。 伊周が自滅していくさまが印象的な回となった。 【写真で振り返る「光る君へ」第20回】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

伊周の終わりの始まり

「伊周と隆家は終わりだな」斉信(金田哲)はそう道長(柄本佑)に囁いた。 自分が通っている女を奪われたかもしれない。そう落ち込む伊周(三浦翔平)を励ますように、隆家(竜星涼)は斉信の屋敷へと共に向かった。そして出てきた男を脅かすように矢を放つ……が、この男の正体というのが33歳の俳優・本郷奏多演じる花山院だったから大変だ。 「朕は大事ない!」と花山院は叫ぶ。彼自身も大ごとにしたくなかったのだろうが、死人も出てしまった。一条天皇(塩野瑛久)としても無視することはできない。伊周と隆家には謹慎が命じられる。彼らの前回までの勢いはどこへやら、だ。 それにしても、花山院が溺愛していた藤原忯子(井上咲良)も斉信の妹なのだから、もしかして、まだ忯子の姿をどこか追い求めていたということもあったりするのだろうか。だとしたら切ないけれど、そうじゃない気もする。

道長は真っすぐでありたいが

NHK『光る君へ』第20回兄と弟の不祥事は定子(高畑充希)の身も危うくする。一条天皇からは家族と会わないように命じられる。皇子を産め産めしか言わない兄だったのに、こういう事態になると同じように責められる立場になるのが辛い。 そんな中、詮子(吉田羊)が床に臥せる。屋敷からは呪詛されたらしい証拠が次々と出てくる。呪詛によって体調を崩していたのか? 犯人は伊周ではと噂され、その話は一条天皇の耳にも届くことに。 女院である詮子を呪詛したということはすなわち一条天皇に対しても……。これにより伊周は完全に追い詰められる。 しかし、呪詛に関しては詮子の策略だろう。道長のライバルである伊周を追い落とす絶好のチャンス。が、道長本人は「何かをする」というのは気が進まないようだ。だから詮子が動いた。それに道長の妻・倫子(黒木華)が乗った、という形ではないか。 倫子としては、道長の心の中に別の女性がいることに気がついている。少しでも自分の存在感を大きくしたいという思いが無きにしもあらず、だったのではないかと思うが、それは下種の勘繰りだろうか。
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一条天皇と定子、そしてききょうの思い
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