「私はあっという間に、事前にワンピースの下に着こんでおいた水着になっていたのです。ちょっと恥ずかしくなって、手で水着を隠そうとしました。でもすぐに、Tがキスをしながら、ゆっくりと私の手を振りほどいていきます」 　いい雰囲気だったにもかかわらず、Tさんは「せっかく海に来てるんだから、楽しまなくちゃね！」と突然ユイカさんからスッと離れ、海の水をバシャバシャとかけはじめたのです。その無邪気な姿に、「Tも子どもっぽいところがあるんだ」と微笑ましい気分だったとか。 「私も最初は『もう、ちょっとやめてよ～！』なんて楽しく返していたのですが、ハッと気づくと、白い水着が透けているのです。しかも、水がかかった部分なんて、裸同然ぐらいにスケスケ。胸ポチはもちろん、下半身はアンダーヘアまでハッキリ見える状態になっていました」 　しかもそのとき、ユイカさんの視界に親子連れの姿が映ったのです。親子連れはまだ、遠くのほうにいます。けれど、どんどんこちらに近づいてくるのです。しかも子どもは、このビーチに慣れっこなのか、すごいスピードで走り寄ってきたとか。 「私は、Tを思いっきり睨みつけながら砂浜に置いてあったワンピースをサッと拾い上げると、泣きそうになりながらレンタカーのほうへ走りました。恥ずかしさと、怒りでいっぱいです。透けない白い水着だと言っていたのに、実はアダルト通販で購入した透ける白い水着でした」 　自分を騙したことへの怒りとともに、いろいろな部分がチラ見えしてしまうという恐怖体験をしたユイカさんはTさんをビンタし、ひとりだけ帰宅。そのまま別れたと言います。夏には納涼を楽しめるようなプレゼントもいいですが、内容は吟味したほうがよさそうです。 【他のエピソードを読む】⇒「実録！私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています！】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない！「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中！（採用時に謝礼あり）ご応募はここをクリック ＜文／maki　イラスト／ズズズ@zzz_illust＞