“自称・発達障害”の急増に精神科医が本音「自称する人が増えることは悪いことではない」
言葉が浸透すれば声を上げやすくなる
発達障害は時代が生み出した?
しかし世の中には、昨今の発達障害の過剰診断を問題視する声も少なくありません。
「今、発達障害に悩む方がなぜこんなに増えているのというと、ひとつは“時代の変化”が原因だと思います。技術革新によって、社会や産業の構造の変化が進んで、人間は単純作業から頭脳労働が中心になった。
こうした社会ではどうしても高い知的能力が求められるので、集団の中で相対的に低い人は、劣等感を抱きやすかったり、集団から疎外されたり、労働市場から締め出されてしまうことが増えています」


