2位『監察医 朝顔2025新春スペシャル』1月3日よる9時~
同じく人気シリーズのスペシャルで外せないのが『監察医 朝顔2025新春スペシャル』(1月3日よる9時~/フジテレビ系)。

画像:フジテレビ『監察医 朝顔2025新春スペシャル』公式サイトより
2019年に第1シーズンがはじまり、第2シーズンは2クール連続で放送。2021年と2022年にはスペシャルドラマも放送され、今回が3作目のスペシャルとなります。
『監察医 朝顔』は、主人公の監察医・朝顔(上野樹里)が
遺体を検案・解剖することでその人の“生きた証”を見つけ出し、残された生きる人々の心を救っていく物語。また、朝顔は東日本大震災で被災した母・里子(石田ひかり)を失った悲しみを抱えています。
父・平(時任三郎)、夫で刑事の真也(風間俊介)、長女のつぐみ(永瀬ゆずな)、次女の里美(中村千歳)ら家族とともに、少しずつその悲しみを乗り越えてきました。
筆者は、深津絵里が監察医を演じた1998年の名作ドラマ『きらきらひかる』シリーズのファンだったこともあり、はじめは『監察医 朝顔』も死因の真相を究明するサスペンスものだと思っていました。しかし本作は少しだけ違います。
監察医が主人公の物語なので事件は起きますが、それ以上に朝顔の家族とともに過ごす日常にもフォーカスされているのです。
仕事と家族を完全に切り離せる人はどれだけいるでしょうか。どちらも影響しあっている。そんなリアルな人間描写に、丁寧な親子関係や夫婦関係の心理描写が重なり、サスペンスとホームドラマを融合したような描き方が、人気の理由かもしれません。
今回のスペシャルドラマでは、父・平が認知症で老人ホームに移り家族4人での暮らしに。自死と思われていた溺死とみられる遺体と、感電死とみられる遺体が続けて見つかり、解剖の結果から2つの事件のつながりが判明。同じ頃つぐみが「じいじ(平)を見た気がする」と不思議なことを話し始め―――という展開。これまでのシリーズを観ていなくても、初見から充分に楽しめる作品です。ぜひこの機会に朝顔ワールドを堪能してみてください。