そして筆者が最も楽しみな作品は、1月2日よる9時~放送の新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』(TBS系)。

画像:TBSテレビ 新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』公式サイトより
秋クールで話題を呼んだドラマ『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)や、今年の大ヒット映画『ラストマイル』を手掛けた脚本家・野木亜紀子氏によるオリジナル作品です。そして演出を、ドラマ『カルテット』、『逃げるは恥だが役に立つ』、映画『罪の声』などを手掛けた土井裕泰氏が担います。
実力派の俳優×脚本×演出が描く新時代のホームドラマ
本作は、鎌倉に暮らす3人の姉弟の物語。長女でフリーの編集者・葉子を松たか子が、次女で職も居場所もふらふら変える都子を多部未華子が、何やら姉たちに明かせないことがある末っ子・潮を松坂桃李が演じます。
さらに、野木・土井作品で魅力的な人物を多く演じてきた星野源も出演。姉弟たちの人生に大きく関わる作家・百目鬼見(もめき・けん)を演じます。また日本のドラマ初出演となる韓国の人気俳優のチュ・ジョンヒョクも主要キャストに。
姉弟は、交通事故で両親と祖母を一度に亡くしました。月日は経ち、二十三回忌の法事の帰り道、都子が突然「韓国に行く!」と葉子と潮に告げます。この告白をきっかけに、
三者三様の姉弟に、“人生”という旅路の分岐点が訪れる―――という物語。
野木亜紀子氏は、時代をキャラクターや台詞に映し出すことに長けており構成力も抜群です。そして土井裕泰氏は、作品ごとの個性に合わせて魅せ方を作り込むことで、多くのヒット作を生み出してきました。そこに、どんなキャラクターにもどこか品を残し嫌われない国民的女優・松たか子が主演とくれば! 観ないわけにはいきません。お正月から贅沢な一本が観られそうです。