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躍進中の27歳LDH俳優が自身に課す“モットー”を明かす。歌と芝居を両立する中で

「自分というキャラクター性を取り入れながら」演じる

吉野北人さん――観客目線の役割を担う池永のキャラクター性をどうやって掴みましたか? 吉野:これは当たり前のことかもしれないのですが、結局のところ、キャラクターは俳優本人が演じるものです。違う誰かになりきる部分もありますが、僕は、自分というキャラクター性を取り入れながら、その役の個性を探ることに重点をおいています。いわゆる憑依型タイプではないので、なるべく自分の気持ちや感情を大切にしています。 ――吉野さんと池永が共通する部分はありますか? 吉野:池永と同じように、僕もそこまで前にでて何かを伝えるタイプではありません。僕が所属するTHE RAMPAGEのメンバーは16人。ライブ中はヴォーカルとして引っ張っていきますが、それ以外のリハーサルや打ち合わせでは、ここぞというときにしか喋らないです。 やるときはやる。責任感、正義感は似ているなと思いました。その意味で池永を演じるお芝居は、テンションを調整する難しさなどはありましたが、自分に近い感情ですんなり演じられました。

“自分にしかないもの”を表現したい

吉野北人さん――吉野さんは2014年に開催された「VOCAL BATTLE AUDITION 4」に合格し、2017年にTHE RAMPAGEのヴォーカルとしてデビューしました。最近では俳優としても出演作が増え、歌と芝居がちょうど両立してきた2025年かと思います。両立する中でどんなことをモットーにしていますか? 吉野:自分にしかできないものを表現したい。これがモットーです。型にハマならない歌や演技の形を求めながら、自分の思うように表現して、届けたいです。それを常に考えています。 以前はお芝居のことでわからないことばかりでした。今はなるべく自分にしか演じられないものを演じたい。歌も演技も自分らしさを大切にしています。 ――吉野さんの演技は無駄のないスタイルで、ほんとうに映画俳優的だなと思います。それは、岩田剛典さんなど、LDH俳優のみなさんに共通する特徴です。たとえば岩田さんはラジオ番組『岩田剛典 サステナ*デイズ supported by 日本製紙クレシア』(TOKYO FM)で自分が好きな映画をおすすめしながら、ときに演技論を展開しています。吉野さんが好きな映画、あるいは演技の参考にする作品を教えてください。 吉野:僕はジャンル問わずどんな映画も好きです。アクション映画だと、最近、『007』を正月に機内で見ました(笑)。 ――シリーズのどの作品ですか? 吉野:『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年)です。面白かったですねぇ。僕はあまり「ここがすごい」など、勉強として映画を見ないかもしれません。普通に楽しんでしまいます(笑)。 ――今後アクションをやりたいとは思いますか? 吉野:やりたいです。たとえば、派手な銃撃戦を演じてみたいです。『HiGH &LOW』シリーズで素手のアクションは経験していますが、銃器などはまだ使ったことがないので、挑戦してみたいですね。
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休日の息抜き方法は?
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