「長財布を使うのはおばさん。若者の流行は“100均の財布”」って本当? 若者150人に聞いて分かった“意外な事実”
今年1月ごろから「100均財布界隈(かいわい)」という言葉が注目されています。100円ショップで買った財布を使う人々のことを指す言葉で、特に若い女性たちの間で支持されているとか。SNSやインフルエンサーの影響も大きく、ハッシュタグ「#100均財布界隈」などが話題となり、注目のアイテムとなっています。
若者たちが選ぶ100均財布は、財布として売られているものよりも「ビニールポーチ」が主流。かわいいデザインやカラフルな色使いが特徴で、特に韓国のキャラクター「チェゴシム」のポーチはメルカリなどのフリマサイトで数倍の価格で転売されているほどの人気です。「安く買いたいから100均」というだけではなく、流行には他の理由もありそうです。
そこで女子SPA!では10代~40代の女性300人にアンケートを実施。100均財布が実際のところどれくらい使われているかや、「使う理由」「使わない理由」について調査しました。すると少々意外な結果に。
今の40~50代が若い頃は、お金がなくても財布だけはブランド物で見栄を張る風潮がありました。しかし令和の若者たちには、持ち物に頼って見栄を張るよりも自分自身のためにお金を使いたいという価値観が見られます。今や中身がパンパンのブランド長財布は、下手をしたらおばさん認定されるアイテムに。時代は変わったようです。
キャッスレスがすっかり浸透し、現金は少額しか持ち歩かないという人も増えました。一時は私たちの財布を占領していた何枚ものポイントカードも、気づけば多くがスマホの中。もはや“財布に入れるもの”自体が減っているのです。財布に何万円も出すのは、たしかに今の若者の価値観ではナンセンスなのかもしれません。
コスパの良い100均財布は使い捨て感覚で購入でき、気軽にトライできるアイテムと捉えられています。その日の気分や服装で使い分けたり、頻繁に買い替えたりもできるのです。こう聞くと、ちょっと使いたくなってきませんか?
とはいえ一部での流行が、大きなムーブメントのように語られるのはよくあること。そもそも100均の財布は今どれくらい浸透しているのか、10~40代の女性300人(各世代75人ずつ)に聞いてみました。
100均財布を「使っている」または「使ったことがある」と答えた人は、全体の28%。年代別では、10代が20%、20代が約35%、30代が28%、40代が約29%と、20代が一番多いものの上の世代との差は数%とそこまで大きくありません。逆に10代となると親御さんに買ってもらうことも多いのか、100均財布の浸透率は高くないようです。
========
Q.100円ショップの財布・ポーチ等を財布として使ったことがありますか?
以下、数字は左から「ほぼ毎日使っている/時々使っている/使ったことがある/持っているが使っていない/持っていないし使ったこともない」と答えた人の割合。
全体(n=300) 6.0% 7.0% 15.0% 7.0% 65.0%
10代(n=75) 4.0% 0.0% 16.0% 13.3% 66.7%
20代(n=75) 8.0% 9.3% 17.3% 4.0% 61.3%
30代(n=75) 9.3% 5.3% 13.3% 4.0% 68.0%
40代(n=75) 2.7% 13.3% 13.3% 6.7% 64.0%
========
また、10~40代のどの年代でも6割以上が「100均財布を持っていないし、使ったこともない」と回答しています。
“財布の中身”が少ないのに、高い財布は必要?
100均財布を使ったことがある20代は「約3割」
