Entertainment

アリアナ来日で「ニホン、ダイスキデスー!」カタカナ表記に批判殺到のワケ。漢字タトゥー“七輪”炎上の過去も

東京オリンピックの公式Xが便乗して騒動に

このバッシングに対しては、「悪意もなく、日本を純粋に好きでいてくれているアリアナが可哀想」、「日本を嫌いにならないでほしい」と否定的な意見も多かったものの、その後アリアナは日本語の勉強だけでなく日本語のグッズ展開もやめることをSNSで宣言。
「七輪」タトゥー

「七輪」タトゥーで波紋を呼んだアリアナ・グランデ

「日本に移住することも検討していたのに」という悲しみに満ちた文面には、日本人のバッシングが必要以上に大きすぎたことを物語っていました。 それだけでなく、この七輪騒動に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の公式Xアカウントが便乗。「七輪じゃなくて……」という文章とともに手のひらに「五輪」と書かれた写真を投稿しました。 これに対して「オリンピック公式アカウントがこういう繊細な国際問題をからかうなんてあり得ない」、「日本の異文化理解レベルの低さが露呈している」と批判されていました。 こうした状況があった中での今回の「ニホン、ダイスキデスー!」というカタカナ表記に、アリアナファンだけでなく過去の騒動を知っている人たちから「差別的では?」、「何も学んでいない」という怒りの声があがるのも当然の話です。 アリアナファンからは「七輪騒動のせいで日本を嫌いになったと思ってた。まだ日本を好きでいてくれて日本語を話してくれるアリアナが大好き」、「今回の来日も勇気が要ったと思う。ありがとう」といった感激の声が多くありました。

外国人が話す日本語をカタカナ表記することは適切か?

そもそも日本語が流暢かどうかに関係なく、カタコトだとしても日本語を話してくれている人の言葉を、日本人とは違う表記にすることに疑問を持つべきでしょう。 もし我々日本人が海外で英語を話したときに英語表記ではなく、「外国人専用表記」にされたりカタコトな英語をまねされたりすれば、多くの人は「バカにされている」と思うのではないでしょうか。 そしてその国が嫌いになり、その国の人との相互理解を諦めるのも当然です。 インバウンド客のオーバーツーリズムや移民など、外国人にまつわる問題は多く抱えている日本。しかし「日本を純粋に好きでいてくれる外国人への敬意と感謝」は忘れずに持っていたいもの。 外国人が話す日本語のカタカナ表記はそもそも適切ではないことを多くの人が認識すべき時代に来ているのではないでしょうか。 <文/エタノール純子>
次のページ 
【画像】批判が殺到したアリアナ・グランデJP公式Xのポスト
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ