
なお、意外と声がか細いのも、きゅーちゃんのギャップです。物音に敏感で、玄関のインターフォンが鳴ると誰よりも早く反応して姿を消します。
「もともとは誰にでも懐いて怖いものなしでしたが、背の高い叔父が家に来た時、初めて怖がって隠れました。以来、インターフォンが鳴ると体勢を低くして2階へ。お尻をフリフリしながら登って行く姿がかわいいです」

現在、飼い主さん宅で4匹の同居猫たちと暮らしているきゅーちゃん。賢く、平和主義な性格であるため、普段は他の猫と揉めないよう、周りの様子を見て行動しています。
だからこそ、受け身なきゅーちゃんが自ら膝に乗って甘えてくれると飼い主さんは嬉しくなり、より甘やかしたくなってしまうのだとか。
「おかわりが欲しくて定位置で控えめに座って待っている時もあります。健気な姿に、ついついあげたくなりますが、食べ過ぎてはいけないのでグッと堪えているんです」

定位置でおかわりの催促中
あのまま保護されずにいたら、こんな愛しい日々はなかった。あの日、姪が見つけてくれて本当によかった。そう話す飼い主さんのビッグな猫愛があるからこそ、きゅーちゃんはジャンボな大人にゃんこでいられるのかもしれません。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291