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藤井風“コカ・コーラ社CM登用”で疑惑勃発…「新興宗教への傾倒」にも通じる違和感のワケ

音楽はオマケで思想を流布しているように見える

 もっとも、藤井風はシンガーソングライターであり、ミュージシャンなのだから、そこまで求めるのは酷なのではないか、という意見もあるかもしれません。  しかし、藤井風の活動を見ていると、むしろ音楽はオマケであり、音楽を踏み台に思想を流布しているようにしか見えないところがあります。いろんなミュージシャンがそれぞれに宗教を信じていたとしても、ライブ中に特殊な呼吸法を指導したりする人はごく稀(まれ)だからです。  となれば、藤井風のやっていることは音楽というよりも、音楽を通じたセミナー、レクチャーと見るのが自然でしょう。  だからこそ、サイババへの態度を明確にしないことや、パレスチナに対して本当のところどういう思いを抱いているのかを、一度問われるべきなのではないでしょうか?  藤井風自身にとっても、ネガティブな謎は解消すべき厄介(やっかい)事であるはずです。 <文/石黒隆之>
石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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