
正式に家族の一員となったちまきちゃんは、献身的なケアのおかげですっかり元気になりました。猫風邪の後遺症による片目の白濁も、飼い主さんにとっては紛れもない、愛すべき“個性”のひとつです。
「白濁した目のほうからおもちゃを見せると反応が薄いこともありますが、生活に支障はないようです。ただ涙が多いので、毎日の目薬は欠かせません」
ちまきちゃんは、投げてもらったおもちゃを取ってくる遊びが好き。過去には、自分の体よりも大きなおもちゃを1階のリビングから2階の寝室まで咥えて運び、家族を驚かせました。

運んだイモムシのおもちゃ
「来たときから物怖じせず、ミニカーみたいに走り回る子でした。今も中身は、子猫のまま。うさぎたちが寝ているところに突然飛び込んで驚かすのが好きなので、よく夫に怒られています(笑)」
小さな体に似合わないダミ声や、カエルのような「ニャッ!」という鳴き声も、ちまきちゃんのユニークな個性です。

仲良しな同居猫
天真爛漫なちまきちゃんは家族と目が合うだけで喉を鳴らすほどの甘えん坊でもあります。昼間でも夜でも、寝るときには必ず飼い主さんの足の間に入ってくるか、体の一部をくっつけてきたりするそう。
こめこめ倶楽部さんのことだけでなく、旦那さんのことも大好きなちまきちゃん。どちらに呼ばれても全力で返事をし、鳴きながら後追いをする懐っこさの持ち主です。
あの時、車を停めて保護に駆けつけて本当によかった――。そう話す飼い主さんは、癒しと笑いを毎日もらいながら、これからもちまきちゃんの成長を見守っていきます。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291