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1時間で“夜用ナプキン”が溢れる大量出血に…40代で「子宮全摘出」になった女性が伝えたいこと

「ミレーナが見当たらない!」医師から想定外の一言

ミレーナ装着後に続いた出血は昼用ナプキンで対応できるくらいの量で、これまでと比べれば快適でした。ただ、1ヵ月どころか半年経っても一向に止まる気配がありません。 何度か医師に確認するも、「子宮筋腫があるから長引いているだけで、そのうち落ち着くから大丈夫」と返ってくるのみ。なすすべなく待ち続けたところ、10ヵ月くらい経ってようやく、ひと月のうち1週間ほどは出血が止まるようになりました。 子宮筋腫とミレーナ前編一方で、日々の出血量は増え始め、下腹部の痛みや違和感も強く感じるように。何となく不安を感じて診察を受けに行ったところ、エコー検査中に医師が発したのは「ミレーナが見当たらない!」という想定外の一言でした。

襲い掛かる不安と恐怖

本来、ミレーナを入れているあいだは、本体からつながる取り出し用の糸が子宮口あたりに残されています。医師が言うにはその糸も確認できないとのこと。 出血の様子から抜け落ちた可能性は低く、一方で子宮筋腫は約7cmまで大きくなっており、「子宮筋腫が育つ際にミレーナを飲み込んでしまったか、ミレーナが子宮を突き破って飛び出した可能性もある」と、提携する医療機関でMRIを撮るように言われました。 出血が続いていたせい? ミレーナで子宮筋腫の成長も抑えられるのではなかったの? 開腹手術をしないと取り出せないのでは? など、次々に湧いてくる不安と恐怖。自分の体の中で何が起きているのかわからないことで、腹部に少しでも痛みを感じると、不安と恐怖はより大きく襲いかかってきました。 同時に、なぜこんなことになってしまったのかと、この1年の様子や検診時のやりとりなどを冷静に振り返る中で、拭いきれない医師への違和感。提携先ではなく、婦人科に定評のある総合病院を受診することにしました。

子宮全摘出を決意できた医師との出会い

初診の日まで約1ヵ月。生きた心地がしない日々でしたが、新たに受診した総合病院の医師は、エコー検査で子宮筋腫に隠れていたミレーナを見つけてくれました。 子宮筋腫とミレーナ前編実際は子宮筋腫にミレーナが飲み込まれていたわけではなかったものの、ミレーナによって子宮筋腫が肥大した可能性は否めないとのこと。医師曰く、「子宮筋腫の位置や大きさなどによってはミレーナが適さないケースもある」そうです。 状況的にミレーナはその場で抜くことに。抜けない場合は手術になる可能性もあると言われましたが、医師は「ちょっと難しいかも」と言いながらも3分足らずで取り出しに成功。我慢できる程度の痛みで、あっさりミレーナとおさらばしました。 一方で、ミレーナを抜いた後の生理は通常に戻ります。私はミレーナの装着中に子宮筋腫が2倍近くの大きさに成長していたことで、以前よりもさらに大量の出血を起こす懸念がありました。
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信頼できる医師に手術を任せる決心
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