参加者のひとり。ミミちゃんは20歳の最年少。しかしあなどってはいけません。ミミちゃんは、男性を落とす方法を徹底研究している強者でもあります。意識しているわけではないのに、自然と相手を気遣う言葉を発することができるミミちゃん。小泉今日子さんも「女の子として、すごく行き届いた言葉を発しますなあ」と感心していました。

ミミちゃん(右)とアルくん、レモン農園で/『オフライン ラブ』(C)Netflix
今まで誰とも付き合ったことがない、二人でデートしたこともないというトウコちゃんは、意中の人を見つけたもののどうアプローチしていいのか分かりません。そこでミミちゃんの部屋を訪れて相談します。「手を繋ぐにはどうしたらいいの?」というトウコちゃんに、「人がいっぱいいるから迷子にならないように手を繋ごう!」とか「パラシュートの時、怖いから手繋ごう」「手の繋ぎ方はこっちがいいの? ミミはこっち派~!」「余裕だよ」と指南します。
男性が構えてしまわないように、さりげなく手を繋ぐように持っていくところがミミちゃん流。他にも、「その気があるの?」と思わせぶりなことを大胆に口にするシーンが何度もあるのですが、重たくならないところも真似したいポイントです。
アルくんとカフェに行った時も、一口かじったエクレアを「食べる?」とアルくんに向けるものだから、アルくんは嬉しいやら恥ずかしいやら。これをさりげなくできるのは、かなり上級者レベルです。
でも、何よりミミちゃんの魅力は、天真爛漫な性格。嬉しい時は嬉しいと素直に表現するし、男女ともに優しく接します。

ニースの美しい風景もみどころ
OFFLINE LOVEのテーマソングは、Gracie Abramsの「us」。もしかしたらこれが恋の始まりかも! というドキドキ感、切ない気持ち、喜び、寂しさ、不安、恋にまつわる全ての感情を、言葉を超えて表現してくれます。
10人は運命の人を見つけることができるのでしょうか。でも、運命は偶然に任せるのではなく、自分で切り拓くものなのかもしれません。ニースを舞台に、甘く心がキュンと締め付けられる『オフライン ラブ』の世界に浸ってみてください。
<文/渡辺陽 写真/(C)Netflix>