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「黙って愚痴を聞いてほしい人」が気づいていない“聞かされる側の苦痛”。「愚痴を聞いてくれない彼氏はカス」の匿名投稿に反論の嵐

 3月17日に「はてな匿名ダイアリー」へ寄せられた投稿、「愚痴を聞いてくれない彼氏がうざすぎる」が大きな反響を集めている。投稿者は、社会的ステータスやルックスは申し分ないものの愚痴を聞いても共感してくれない彼氏への不満を吐露。一応、交際後は愚痴の聞き方や共感の示し方をレクチャーしているが、返ってくる言葉は「相手にも事情があるかもしれないよ」など共感とは程遠いもので、あまり寄り添ってくれないらしい。
険悪なカップル

写真はイメージです(以下同じ)

 また、仕事の愚痴を口にした際には露骨に会話を切り上げたり、デート中「それ以上愚痴を吐くならもう今日はもうさようならだよ」と言われるように。  そしてついに先日「お前みたいに向上心がないやつ見てるとイライラする!」「あれが嫌だこれが嫌だって言ってる暇があるなら転職しろ!」と、彼氏はブチギレと一緒に“正論”を突きつけてきたという。投稿者は彼氏のその言葉と態度に怒り心頭のようで、文末には「つまんない正論しか吐けない男は反省しろカスが」と吐き捨てていた。

「黙って愚痴を聞いて共感して」は当然の権利なのか?

「共感してほしい」「ただ聞いてほしい」という気持ちでパートナーへ愚痴をこぼしたにもかかわらず、“しっかりとしたアドバイス”をもらってゲンナリした経験のある人は珍しくないだろう。  同投稿には大きな反響が寄せられているものの、「思ってもないことに同調するのは酷い感情労働で疲弊するから無理」や「性格的に共感する演技をし続ける事が難しい」など、残念ながら投稿者への“共感”はあまりない。むしろ投稿者の「アドバイスとかいらないから、共感だけしてそれ以外は黙って話を聞いてほしい」という態度に、不満を示す声が多い。  投稿者と彼氏の関係性はわからないため憶測で語っていくしかないが、投稿者の投稿内容からは愚痴の聞き手、今回で言えば彼氏に対する配慮不足を感じる。「大変だったね」と相槌を打つことは一見簡単に思えるが、彼氏は機械ではなく投稿者同様に感情や何かしらの事情を抱えている人間だ。同じような愚痴を何度も聞かされればたまったものではない。

愚痴を聞かされ続け爆発した彼氏に、共感してしまう

 急な自分語りで恐縮ではあるが、筆者も過去に交際していた女性から仕事に関する同じ内容の愚痴を何度も聞かされた経験がある。最初は「大変だったね」とそれこそ共感していたが、毎回同じ内容の愚痴を聞かされるのはしんどい。なにより、最初に愚痴を聞いていた時よりも元カノの周辺状況は悪化しており、「これまで何をやっていたのか?」と不信感さえ覚えた。むしろ「安易な共感は何もしないことを肯定しているのでは?」と不安にさえなった玄関にいる男性 繰り返しになるが投稿者と彼氏の情報は一切わからない。ただ、彼氏としても最初は共感を示していたが、同じ愚痴ばかりを聞かされることに嫌気がさしてしまい、怒りが爆発したのではないか。「共感してほしい」という願望を無視して、アドバイスや正論を口にした彼氏にこそ、筆者は共感できてしまう。
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「正論しか吐けない男は反省しろ」投稿がバズった背景
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