ワガママ娘に育った姪っ子は私立高校の内部進学に失敗
ところが、子供が高校に進学したあたりから、実家から「孫に会いたい」としきりに連絡が来るようになります。
「姪っ子は両親や姉夫婦から甘やかされた結果なのか、手のつけられないワガママ娘に育ってしまったんです。
中学生になると夜遊びを繰り返し、補導されたことも何度かあったとか。小学校からエスカレーター式の私立に通っていましたが、姉と違って成績は良くなかったらしく、素行不良もあって内部進学ができなかったんです。なんとか入った高校も定員割れの底辺校ですぐに学校を辞めてしまったと聞きました。
その点、ウチの子は中学では生徒会役員を務め、高校も県内では上位の進学校です。それで両親も手のひらを返したように、すり寄ってきたんでしょうね(笑)」
両親はこれまでの態度を詫びることもなかったため、「許すとか関係を改善させる以前の問題」と芽美さん。たしかに、これまで受けた仕打ちを考えれば、虫が良すぎるというものです。
親や祖父母だって人間ですから、子供や孫に等しく愛情を注ぐのは難しいのかもしれませんが…成績や容姿で子・孫への態度を変えるのは、愛情とすら呼べないでしょう。
<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。