NHK「のど自慢」で大物歌手も驚いた13歳→22歳に成長した現在の“色っぽさ”とポテンシャルが圧倒的
SNS世代としてのアピール
デビュー前からポテンシャルが圧倒的
デビューから戦略的な成長率を考えると、愛すべきコピー「純度120%の歌声」が、何とも心憎い。これは俄然、「成長率120%」とも換言できるのだが、それが実現できたのもデビュー前からポテンシャルが圧倒的だったからだ。 デビュー前の原田を知るためには、2016年までさかのぼる必要がある。同年6月、若干13歳、中学2年生だった原田は、「NHKのど自慢」和歌山大会に出場した。選曲は長山洋子が1993年にリリースした「蜩」。ゲストで来ていた長山も目を丸くする歌声を披露して、堂々満点の鐘を打ち鳴らす。 デビュー前のレファレンスとして和歌山大会チャンピオンを記憶している人は多いだろうが、さらにNHKホールで行われたグランドチャンピオン大会出場を経た才能を放っておくはずがない。再三繰り返してきた「純度120%の歌声」は、デビューから現在までに「演歌の花道」(1997年公開のつんく♂主演映画タイトルでもある)をひた走っている。 2024年にはカバーアルバム『波人covers~時代と女歌~』をリリース。「偽りの唇~最後の恋~」でも試みた女性目線に磨きをかけている。中でも中森明菜の3rdシングル「セカンド・ラブ」(1983年リリース)では、歌い出しフレーズ「恋も二度目なら 少しは上手に…」を口にして、「火の鳥」でそつなくラブソングを歌い込むというケレン味にまで到達している。 <文/加賀谷健>
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