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「うわぁ」「カッコよすぎる」祖父は“超有名CM”に長年出演の名優。25歳俳優の惚れ惚れする才能とは

財津優太郎を捉えるベストポジション

 まだまだ魅力的な投稿はある。屋外から翻って、今度は屋内に佇む一枚(3月14日)。外光が差し込んでいてあざやか。注目すべきはサイズ感。上述した二枚も含め、財津優太郎が写る画面サイズは、基本的にバストサイズだ。  彼を捉えるカメラのベストポジションを決め、毎回バストサイズにピタッとおさまる。結果撮れた一枚が盛れてる写真ということになるのだろうが、そんなことよりも、たかだかInstagram投稿から、被写体とカメラの決定的位置関係みたいなものが見えてくることが重要である。  構図的には画面上部に多めにスペースをもたせることで、ゆったりした印象を与える。縦型画面の構図をうまく計算しながら、うまく遊ぶ。このいい加減が、彼の魅力を裏打ちしている。

財津一郎の孫

「タケモトピアノCMソング」(日本コロムビア)

「タケモトピアノCMソング」(日本コロムビア)

 メディアはさかんに、財津優太郎の名字を強調して、「大物俳優の孫」として紹介する。誰もが一度は耳にしたことがあるフレーズ「ピアノ売ってちょーだい!」。タケモトピアノのCMなどで有名な名優でありコメディアン・財津一郎の孫だからだ。  あぁ面影があるとはあまり感じないけれど、上述したフレーズの音楽的言い回しが象徴するように、明確でいて軽快、不思議とソフトな持ち味は確かにうっすらと祖父の芸当が息づいているかもしれない。  財津一郎の孫である事実は、まだあまり名前が知られていない財津優太郎を紹介するときの力強いフレーズになる。とはいえ、祖父との関係性を特別踏まえないとしても、Instagram投稿の数々を見るだけで、財津優太郎のソフトな才能をキャッチできる。では何か他に彼の才能を言い表す評言は?

番組スタッフが語る「品」

 財津優太郎の出演作として知られているのは、山下智久主演ドラマ「正直不動産」シリーズ(NHK総合)と鈴木亮平主演ドラマ『下剋上球児』(TBS系、2023年)である。弱小野球部が奮闘する後者には、野球部員のひとりで出演している。  菅田将暉の弟である菅生新樹など、ネクストブレイク候補になる新人俳優がキャスティングされ、財津優太郎は持ち前のやわらかさを打ち出す。見る者の心にしっかり印象付ける存在感がある。  同作番組スタッフは、財津優太郎の才能について「品」と語る。ワンショットの中で存在を際立たせるように佇むその演技からは、Instagram投稿と比例して、俳優としても本人が持つ品格を感じる。彼の品がより明確にベストポジションで定められる代表作が楽しみになる。 <文/加賀谷健>
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「本当にカッコいい」と話題の財津優太郎さんの写真
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