実は先日、毎日ユニクロの白Tシャツにデニムというノームコア（究極にシンプルな服装を指す）を地でいく格好をしている知人に「なぜ毎日同じ服を着るのか」を尋ねたところ、「色がついている服を着ると作業中、意識がチラついてしまって嫌だ」という返答が来ました。 　その方は富裕層というわけではないのですが、とにかく仕事に全集中を注ぎたいという意識があり、その意識・思考の感覚が富裕層の方と相通じるものを感じます。 　なるほど、ユニクロは究極の日常服として国内最大級の知名度（ネームバリュー）があるので、誰が選んでも同じ服装になる。それが、彼らにとってユニクロを選ぶ理由なのかもしれません。 　服装というのは、他人に自分を強く、あるいは美しく見せたいときや、権威を表現したいとき、そしてコミュニティにおいて協調性のある人間だと示したいときに、特に強く意識するものです。 　逆にいえば、その必要がない場においては、いかに自分が心地よいか、気楽でいられるか、そして無駄に組み合わせを考える必要がないか、という考えで選んでも良いのですよね。そういう観点で多くの富裕層から支持を得ているユニクロは、やはりさすがというべきでしょう。 　ユニクロの服を着れば、お金持ちになれる……なんていうことはありませんが、もしかするとユニクロの服を着ることでお金持ちの意識に近づくことができるかもしれませんね。 【他の記事を読む】⇒シリーズ「失敗しない日常オシャレ」の一覧はこちらへどうぞ ＜文＆イラスト／角佑宇子＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】