「AIってなんで電気を使うの?」子どもの素朴な疑問にどう答える?AIを使い倒す3児ママの“納得の回答”
猛勉強と冷却に、膨大な電気を使っている
AIの電力消費は、自宅のコンセントの先で起きているわけじゃない。世界のどこかにある「データセンター」という巨大な建物の中で起きている。そこでは、サーバーと呼ばれる高性能コンピュータが何千、何万台も24時間動き続けている。
AIがやっていることは、ざっくり二段階ある。一つ目は、AIが猛勉強している期間。膨大なテキストや画像を読み込んで、パターンを覚えていく。二つ目は、私たちが質問してAIが答えるテスト本番。私たちが毎日使っているのはこっち。特に電気を使うのは最初の「猛勉強」の期間。研究者の間でも数字は揺れているけれど、「大量の電気を使っている」のは確かだ。
計算には、必ず「熱」が伴う。スマホも長く使うと熱くなるけれど、AIの計算処理を担うデータセンターでは、はるかに大きな計算を一気に行うため、機器は強い熱を持つ。
熱くなったら壊れる。だから冷やさないといけない。巨大なエアコンや冷却装置を24時間フル稼働させている。これにも、かなりの電気が使われている。計算する→熱が出る→冷やす→また電気を使う。この繰り返し。
「間違えた」ときこそ、仕組みを説明するチャンス
そんな会話をした数日後、長男がAIに大好きなスポーツ選手のことを聞いたら、答えが間違っていたことがあった。「なんでAIなのに間違えるの?」と不思議そうに聞く長男に、私はこう説明した。
「AIは、与えられたデータをもとに、確率的にそれらしい答えを計算して出力してるの。間違えたように見えるのも、人間みたいに悪意があるわけじゃないんだよ」
人間には感情や意図があって、自分の判断で行動する。一方でAIは、電力を使って計算をして、その結果として文字や画像の出力を返す仕組みである。そこに意志や感情は含まれていない。
こうした物理的な側面を一緒に確認しておくと、「AIは感情を持った存在ではなく、あくまで計算を行うシステムである」という感覚を、子どもとも共有しやすくなる気がする。
今回の会話で「子どもたちが完全に理解した」とは思っていない。大事なのは、これからも何度もこのテーマについて話すこと。冷静に考えれば、私だって全部わかっているわけじゃない。「なんで?」と聞かれて、あわてて調べ直したり、説明の途中で自分がつまずいたり。
でもそれでいいと思っている。親がわからなさを隠さず共有することで、学びが一方向にならず、対話の形で続けられる。その不完全さごと共有して、親子の学びの時間にしたい。
<文/宮崎真理>宮崎真理
宮崎真理
1986年京都府生まれ。神戸大学卒業、同大学大学院修了後、オムロン株式会社で技術職として勤務。妊娠・出産を機に退職し、現在は男子3兄弟(小6・小4・3歳)を育てる日々を送っている。日々の家事や育児に生成AIを取り入れた体験を、Xやnoteで発信している。講談社『with class mama』でコラムニストとしても活動。NHK『チルシル』、日本テレビ『DayDay.』、『カズレーザーと学ぶ。』に出演。趣味はランニング。フルマラソンの自己ベストは3時間46分。
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『AI×家事 毎日バタバタな3児ママがAIを使ってみたら、一人で悩む時間が消えた。』 \1000日間、使い倒して厳選した60の活用例/ 「今日の夕飯どうしよう」 「明日のおでかけ、行き方調べなきゃ」 「え、洗濯機がエラー!? 説明書どこだっけ……」 家事や子育ては、小さな判断の連続。 一つひとつは些細なのに、夕方にはもう考える力が残ってないーー この本で紹介するのは、 AIをあなたの暮らしに呼んで、日々の余白を増やす方法です。 「あぁ、どうしよう」「めんどくさい」を 気合いで乗り切る代わりに、AIを使ってみませんか?
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