4か月の思い出は永遠に――悲しみが温かな記憶へ変わるまで
しかし、お迎えから4か月後の2025年1月末、早すぎる別れが来た。明け方に痙攣が起き、意識が混濁。さわのちゃんは家族に見守られながら、天国へ旅立った。

「さわちゃんを譲ってくれた保護猫カフェのスタッフさんは知識や経験、猫愛がたっぷりで闘病中も支えてくれました。スタッフさんやXのフォロワーさんから頂いたメッセージは全て、さわちゃんに読み聞かせました」
心のよりどころだった存在を亡くした飼い主さんはしばらく、SNSから離れることに。代わりに、動物のドキュメンタリー番組や書籍、猫のエッセイ漫画に熱中。猫のペットロスをテーマにしたコミックエッセイも読み、心をセルフケアした。

「そうしているうちに、だんだん、さわちゃんを思い出した時に悲しみだけでなく、あったかい気持ちになれるようになってきて……。時間薬とは、よく言ったものですよね」
さわのちゃんと一緒に暮らした4ヶ月は、今も飼い主さんにとっては宝物だ。腎臓病の恐ろしさを改めて知れただけでなく、「猫が好き」という想いがより強くなる出会いでもあった。

「少しでも長く一緒にいたくて、嫌なこといっぱいしちゃってごめんね。許してくれたら嬉しいけど、許さなくてもいいよ。でも、ちょっとくらいは楽しかったかな? あなたは、かわいいお姫様で、私たちの大事な娘」
そう語る飼い主さんは、さわちゃんがくれた大切な経験を次の子に繋ぎたいと前を向く。そう思えるようになったのは、アフターケアがしっかり行われている愛ある保護猫カフェから愛猫を譲り受けたことも大きく関係している。
「知識や経験が豊かなスタッフさんがいる保護猫カフェから猫を迎える人が増えてほしいです」
保護猫カフェでは多くのスタッフに愛され、家猫となった後には家族からたくさんの愛を受けたさわのちゃん。その存在は多くの人の心の中で、これからも生き続ける。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291