未就学の子どもを危険な岩場に…登頂ハイで判断が鈍る?
「神奈川にある金時山の頂上は、芦ノ湖を一望できる見晴らしのいい場所。ですが、そこには崖のような岩場が多々あります。その中に足を滑らせたら生きては返れないくらいの大岩があるんです。
危険な場所なのですが、未就学の子どもをひとりで登らせて写真を撮っている親御さんが多いこと! 見ているこっちがヒヤヒヤしてしまい、思わず声をかけてしまったほどでした」(40代・女性)

富士山の山小屋(筆者撮影)
子どもは高いところに上りたがるもの。地上では少し高いところに上っただけでも親は注意するのに、登頂した達成感と浮かれ気分からか“危険”という認識が薄れてしまいがちです。
「みんなが撮影しているから」と安心してしまい、取り返しのつかない事態を招くようなことは避けなければなりません。登頂したからこそ、しっかり気を引き締めて下山したいものですよね。
「富士山の7合目を過ぎたあたりで、小学5年生ぐらいの男の子が一人で歩いていました。この時間から登頂は無理では…と思って見ていると、男の子もそれをわかったのか引き返していきました。心配でついていくと、7合目付近に気分が悪くなり休んでいる親の姿が。
話を聞いたところ、自分はこれ以上進めなかったのだが息子は元気いっぱい。今日のためにトレーニングを積み重ねてきたこともあり、『頂上まで行きたい』という息子の意志を止めることが出来ず、時間を決めてひとりで行かせることにしたのだそう。

富士山の八合目付近(筆者撮影)
モヤモヤが残りつつも私はその場を立ち去りましたが、先日の富士山で起こった“置き去り事件”とそれに対する世間の反応を見て『もっと注意するべきだったのかも』と反省しました」(30代・男性)
置き去り事件の親子の逆パターンですが、いずれにせよ、山で子どもがひとりになる状態は危険です。いくら元気でしっかり者だとはいえ、子どもは子ども。自分の体調の悪さに気づかない可能性や、トラブルが発生した時の対処など、不安要素はたくさんあることを認識しておいた方がいいでしょう。
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登山は、自然を学べ、身体を動かせ、多くのことを経験できる、子どもにとって精神的にも体力的にも成長できる趣味と言えます。多くの登山好きの親が、子どもと一緒に登りたいと思うのも当然です。ですが、登山は常に死と隣り合わせの危険を伴っていることを忘れないでほしいものです。
<文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦