
山でしか見られない景色が広がるが…(筆者撮影)
「初めて6歳の子どもと登山に行った時のこと。頑張っている我が子をみんなにも見てもらおうと、流行りの動画共有SNS『setlog』にもリアルタイムでちょくちょく投稿していました。動画や写真も撮影していたことや電波状況、気温も相まってスマホ電池残量がみるみる減っていき……。
充電するも全然追いつかず、1泊2日の山小屋登山で最後の半日は電源が尽きてただの重い板に。リアルタイム投稿が変な所で途切れたこと、そして電話もつながらなかったことで、友人たちにいらぬ不安を抱かせてしまいました。救助を要請するような遭難をしなくて本当によかったです」(30代・女性)
今やなくてはならないスマホ。その安心からか、スマホ登場以降、逆に遭難件数が増えたという噂もあります。
山では寒暖差が激しく、充電の減りも早いもの。記録も大事ですが、ほどほどの使用を心掛けて行きましょう。ちなみに筆者も山で「スマホ充電0」の経験があります。その時の不安と言ったら……!

遠くに広がる雲海は写真に収めたくなる(筆者撮影)
「富士登山ツアーで、自称インフルエンサーの女性2人と同じパーティーになりました。『写真や動画を回しますがプライバシー配慮をしますので…』とその礼儀正しさに安心しましたが、出発するなり上着を脱ぎ、キャッツアイのような全身ピチピチのセクシーなウェアに……。女性の私でも目のやり場に困りました。
それだけだったらいいのですが、若さゆえか『早く先に行きたい!』と訴えはじめた彼女たち。その日は昼過ぎから雨予報だったので、キラキラした撮影が出来なくなるのを心配していたのでしょうか?
そうかと思えば、登山途中でたびたび撮影をするため、足を止めてしまったり…団体行動を乱した怒りを通り越して、SNSへのモチベーションがすごいなと感心してしまいました」(50代・女性)
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“映え”の風景を記録したいという欲求は、世代に関係なくあるもの。ですが反面、登山は危険と隣り合わせ。承認欲求とうまくつきあい、マナー遵守をすることが第一。いざとなったら危険を見極めて行動することを心の片隅に置いて、「映え登山」を楽しんでいけたらいいですね。
<文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦