続けてAさんは「私が辞めた後に、髪色も服装の規定もユルくなったみたいです」と話します。
確かに筆者の家の近所にある店舗の店員も以前は襟付きのシャツで働いていましたが、最近ではTシャツ姿や金髪で勤務している人が増えたような気がします。また、こんなメリットも。
「うちの親戚がまいばすけっとで働いているのですが、カードを作ると従業員割引が受けられると言っていました。大手イオンのグループ企業なだけあって、それに準じた待遇がアルバイトでも受けられるのはすごいですよね」(30代男性/親戚が勤務)

※写真はイメージです(以下同)
新人教育もしっかりしており、研修センターで専門のトレーナーが丁寧に教えるそう。であれば、シフトも社員並みに入れられる可能性も?
「いえ、私は平日週2勤務で採用してもらえました。他では子持ちで平日昼間だけとなると募集もなく、あっても土日勤務必須だったり週4勤務を求められてなかなか決まりませんでした。その点、まいばすけっとは副業で勤務している方もおり、短時間や週1でも可能ということです」(40代女性/勤務経験者)
ただ、いいことばかりではないようで……。こんなデメリットもあると話します。
「シフトは完全固定で2人か3人で回すのが通常。少人数のため、お客さんが一気に来るとレジがきつい。同じ時間帯に働く同僚との相性が悪いと地獄です。お局っぽい人と一緒の時は最悪でした」(20代女性/勤務経験者)
「ママ友がまいばすで週1で働いているということを聞き、早速応募したんですが不採用。希望の時間帯はどの店舗も人気で埋まっている、と面接でやんわりと言われてしまいました。でも本当の理由は別にあるんじゃないかな。採用試験ではなんと苦手な計算問題があり、半分もできず……そのせいではないかと思います」(30代女性/応募者)

求人サイトを見るとバイトにも関わらず、面接だけではなく簡単な計算問題・適性検査があるようです。人気なだけに、時間帯によっては競争率も高いためでしょうか。あるニューオープンの店舗では開店2週間前の時点で、人員はどの時間帯も充足したとのことです。
“都民への罰”から“心の支え”となりつつあるスーパー・まいばすけっと。一部では「近所にはまいばすけっとしかない」=「都会に住んでいる」という自虐に見せかけた密かなマウントとしても使われているようです。
昨今の物価高によりコンビニ離れが進んでいくなか、“まいばすけっと勤務”がある種のステイタスとなる日も近いのかもしれません。
<文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦