子役出身の高橋一生(45歳)の“独特すぎる間合い”。新ドラマで見せる「まばたき3回」が妙にジワる
高橋一生は「眠くなる声」なのか?
いや、そう簡単ではもちろんない。あの間合いが独特なのは、声によるところも大きい。 高橋は優れた声の持ち主であり、これまた複雑な滋味を秘めている。基本は落ち着きある低音に聞こえるが、音声ガイドを担当した企画展『ルーヴル美術館展 肖像芸術――人は人をどう表現してきたか』(2018年)の記者発表会で本人は、「この声が眠くなる」と周囲から言われると発言している。 果たしてそうか? 正直、よくわからない。だが、高橋にとって紛れもない代表作といえる大人気シリーズ『岸辺露伴は動かない』(NHK)のドラマ第1期第1話「富豪村」(2020年)を見ると、彼の声の謎めいた一端が少しはわかってくる気がする。 第1話冒頭、高橋演じる主人公・岸辺露伴の豪邸に2人組の泥棒が入る。暗い部屋に投げ込まれる、露伴の第1声が「おい!」。これを聞いて思わずゾクッとする。確かに岸辺露伴役を演じているのは高橋一生だというのに、まるで岸辺露伴その人が高橋一生の声を借りてしゃべっているようにしか聞こえないからだ。 こうなると大泥棒を主人公とする『ポリティカルパン』での高橋一生は、演技と声の極致にたどり着くのではないかと、何だか恐ろしくなってきた。 <文/加賀谷健>
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