3作目は、女怪盗・如月弥生演じる石原さとみさんと、大物政治家の娘・小早川雅演じる河合優実さんのシスターフッドが美しい『ポリティカルパン』(フジテレビ系)。
出発点は、ダークな政治の金を狙う弥生が雅を担ぎ上げ選挙で勝たせるなど、利用する側と利用される側。ただ、政治に対し純粋な思いを持つ雅を前に、大泥棒の弥生にも葛藤が生まれます。

画像:「ポリティカルパン」フジテレビ公式サイトより
秘書として雅を誹謗中傷から守ろうと奔走するなど言動がいちいち男前な弥生と、バカ娘からピュアな新人議員になった雅は尊重して支え合っています。
第3話ラストに弥生に感謝を伝えようとデレる雅が可愛らしく、見ているこちらが小っ恥ずかしくなるほど。互いの心を盗み共鳴していく2人のかけ合いがエモーショナルです。
番宣のため出演した同局系バラエティ番組『ぽかぽか』では、石原さんが2児の母として子育てと女優業の両立について明かしていました。そんな貫禄ある石原さんを「姐さん」のように慕っている様子の河合さん。2人が作中でも私生活でも絆を深めていきそうな今後がますます楽しみです。
4作目は、自閉スペクトラム症を持つ新人弁護士・南田南演じる芦田愛菜さんと、彼女を支えるパラリーガル・船井湊人演じる高橋文哉さんの関係性が尊い『南田南弁護士は天才肌』(関西テレビ・フジテレビ系)。世界的ヒットとなった韓流ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のリメイクで、世帯平均視聴率7%台と好調です。

画像:「南田南弁護士は天才肌」関西テレビ公式サイトより
予告編では原作に対し、南の発話がハキハキしすぎているという指摘がありました。いざ蓋を開けてみると、今回の難役に挑んだ芦田さんが、自閉症当事者と触れ合い徹底した役作りの成果を発揮。
目線のそらし方、手足の動かし方、意外性のある感情表現で見事にその特性を捉え、天才女優ここにありを見せつけてくれました。韓国版の完コピというより、フレッシュさも備えた日本版の主人公を新たに確立していると言えそうです。
そんな南を1人の弁護士として自然に接しエスコートしているのが湊人。周囲が偏見を持つ中でも、彼だけは絶対的味方であるという安心感や包容力が、高橋さんの柔和な人柄や顔つきから滲み出ています。
会話に詰まればさりげなくフォローしたり、法廷で危険が及べば身を挺して庇うなど、南に献身的なその姿からSNS上では「高橋文哉が過去一メロい」とざわつきが収まりません。事件の究明と共に、今期最も優しいバディとも呼べそうな2人の恋の行く末からも目が離せなくなりそうです。