そして、アイドルを辞めてホームヘルパーになってからも、ノリだけで仕事をこなしクレームを受ける始末。仕事も生活も、服装もだらしない不器用な30代女性をリアルに体現し、演技派の若葉や香椎に引けを取らない表現力の高さを見せた。
絵に描いたようなダメ人間のミサキだが、森は繊細に役作りを行い、どこか憎めない魅力ある主人公に仕上げている。
筆者は、田中が演じた1作目も視聴しているが、森が作り上げた主人公の方が何倍も魅力的に感じた。森は、新境地を切り拓くようなアプローチを随所で行い、女優として進化した姿を作品で見せているからだ。
バラエティタレントとしてのイメージが強い森だが、ここ数年は女優業でも着実に結果を残している。ドラマ『奪い愛、真夏』(テレビ朝日系)や『DREAM STAGE』(TBS系)、映画『ロマンティック・キラー』などに出演。マイナーなドラマながら主演作も放送され、女優として存在感を放っている。
マルチに活躍する森は、すでに先輩である田中を超えた人気・実力を兼ね備えていると、テレビ関係者が解説する。

「戦略的かわいいの作り方」(小学館)
「これまでは、女優業でも成功した田中さんが、独立した女子アナでもっとも勢いがあった。ただ、ここ最近では森さんの人気が急上昇し、田中さんを超えたという声もテレビ業界では聞こえてくる。田中さんは、亀梨和也さんとの結婚と第1子妊娠を発表したことで、一定数の同性ファンが離れた。
それに、今後は産休に入ることが予想され、仕事も少なくなっています。入れ替わるように、森さんは9月に発売した美容本もヒットし、モデルや女優業でも評価され同性人気が急激に上がっている。相変わらず、バラエティタレントとしても人気ですし、森さんの天下取りは目前に迫っていると言えます」
かつては「あざといキャラ」で女性人気が低かった森だが、美容や芝居へのストイックな姿勢が評価され、アンチを味方に変えつつある。名実ともに“令和最強のフリーアナ”の座を手中に収める日も近そうだ。
<文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆