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有働由美子アナ、「イッちゃう」発言まで…“自由”に見せかけた生真面目さ

読者の期待にひたすら応える

 過剰なサービス精神は、一昨年に発売された初の著書『ウドウロク』でも徹底しています。  「男性が読んだら中年女が怖くなり、順風満帆に幸せになった女性が読めば軽蔑する」「四十半ばの女のひとりごと」とのフレーズから読者が抱く期待に、ひたすら応えるエピソードを披露しているのです。  たとえば、独り身の中年が高熱を出すと「かわいいんでも、憐れでもなく、汚い」と言ってみたり。かと思えば、スーパーで一人分の食料しか入っていないカゴをよその子供に目撃され、「さびしい」と言われたり。

有働アナのぶっちゃけ芸はどこまでいく?

 そうしたネタの数々が、開き直っているようでいて、実はどこかから借りてきたような紋切型にとどまっているのですね。そうしたキャラ設定からのヌルい予定調和に、少し付き合いきれなくなってきたきらいもある。  そう考えると、今回の「イッちゃいそう」発言は、ターニングポイントになるかもしれません。これ以上のぶっちゃけは、考えにくいからです。イクところまでイッたあとは、静かに眠るのみ。『あさイチ』は、日没を迎える時期に入ったと言えそうです。 <TEXT/沢渡風太>
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ウドウロク

自他ともに認めるクロい部分も、ちょっとだけあるシロい部分も、包み隠さず書いてみました。初めての本!書き下ろし。
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