Gourmet

イケメンバリスタに聞く、“コーヒーを淹れるプロ”の流儀とは?

実はコーヒーが大の苦手だった

沖:トップになるためには、人一倍努力が必要なんですね。石谷さんも日本では有数のバリスタと言えますが、バリスタを目指すようになったきっかけはなんだったのでしょう? やはりコーヒーが好きだったから?
石谷貴之4

コーヒーについて優しくレクチャーしてくれる石谷さんの優雅な立ち振る舞いにドキドキ!

石谷:いいえ、実は僕はコーヒーが大の苦手だったんです。コーヒーが好きでやってらっしゃる方が多いなか、僕の動機は真逆。  働いていたカフェが職歴の長い人がコーヒー担当になっていたので、先輩が辞めた後に僕が引き継いだんです。ですが、先輩が作っていたものも自分が作るものも本当に美味しくなかった。どうしてこんなに美味しくないんだろうと思うと逆に面白くなって、作ることがすごく楽しくなったんです。  それで現在に至るわけですが、今でもその探究心は忘れていません。美味しいと思って満足していたらすぐ辞めてしまうと思います。  もともと飽き性で、唯一続いているのがバリスタの仕事。保育園の卒園文集を見ると、「コックになりたい」と書いてあったので、何かを作ることは興味があったのかなと思います。

美味しいコーヒーとは?

沖:うわあ意外ですね(笑)。私はコーヒーにはかなりうるさい人間なんですが、そんな石谷さんの思う「美味しいコーヒー」を選ぶポイントを教えてください。
コーヒー

写真はイメージです

石谷:コーヒーは嗜好品ですので、美味しいかどうかは基本的にはお客様に委ねていますが、個人的には、良いコーヒーは口当たりが心地よく、イガイガしたり引っかかったりしないもの。  悪いコーヒーは喉がイガイガしたり渋みがある。しっかりとしたレシピのもとで抽出しないとそうなってしまいます。コーヒーはいろんな味があるのがわかる時代なので、その中から一人ひとりがチョイスしてほしいと思いますね。 沖:とはいえ、家ではインスタントコーヒーを飲む人が多いですよね。 石谷:インスタントはやはりどうしてもドリップコーヒーに比べて味が劣りますが、お湯の量でいくらか調整できると思います。  あとはカップを変えてみると、味の感じ方が変わる。耐熱性ガラスのグラスなどを用いると気分が変わりますし、香りを楽しみたかったら、上がすぼんでいるカップを使うと良いと思います。 【石谷貴之さんプロフィール】 Freelance Barista として、バリスタ育成(トレーニング)やショップの立ち上げ、イベント内でのコーヒーサーブ、セミナー開催など幅広く活動中。SATURDAYS SURF NYC では国内 4 店舗におけるコーヒー部門のディレクションを務め自らも店舗に立つ。2015.09 には WACKO MARIA 初の基盤店 PARADISE TOKYO のコーヒー部門のディレクションを担う。 Japan Barista Championship 2009.2012.2015 準優勝、Asia Barista Championship 日本代表、Japan Latte Art Championship 審査員、Coffee Fest Latte Art 世界選手権 審査員 <取材・文/女子SPA!編集部 撮影/立花奈央子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。twitter:@joshispa、Instagram:@joshispa
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