―40歳までにオシャレになりたい!Neo トミヤマユキコ―
おもしろ最優先で生きてきた結果、人生も洋服も若干とっ散らかり気味な著者が、40歳までにオシャレになるべく奮闘するコラム連載第7回!
今回のテーマは、このシーズンにふさわしい
「タイツ」である。だが、実を言うとタイツをもう何年もはかずに冬を越しているので、いまどきのタイツ事情がわからない。寒い日にスカート+タイツのコーディネートを考えるよりは、厚手のパンツ(ズボン)をはいた方が100倍早い! とか思っているうちに、どんどんタイツのことがわからなくなって今に至る。
そうやってタイツから逃げていると、どうなるか。冬にスカートを一切はかなくなる。そしてパンツばっかりはいていると、なんとなく男っぽいスタイルに偏ってゆき、圏内ファッションがどんどん遠ざかる。
こんなことじゃいけないと思い、久しぶりにタイツ売り場に行ったら、タイツ界がとんでもないスピードで進化を遂げていたので驚いた。まず、デニール数(糸の太さの単位)がものすごく細分化されていた。先日入った店では、黒いタイツだけで、20デニールから250デニールまで取りそろえてあった。というか、1本のタイツの中に、
17&30&50デニールが入り乱れるデザインまであった。タイツ界、マジで芸が細かい。
タイツの調査に行って真っ先に買ったのがこれです。なんかPerfumeっぽくてかわいくないですか? 何デニールをはけばいいのかわからないひと、ひとつに絞りきれないひとは、これをはけば解決すると思います。(そんなワケない)
20はとても薄手、250はとても厚手、それぐらいのことはわたしにだってわかる。しかし、40と60と80の差はなんなのか。そんなに細かく刻む意味があるのか。この僅かな差にこだわりを見せる人間はいるのか……それがいるのである。
友人知人に聞いたところによると、みんな
「40デニールは破けやすいのであまり買わない」という。なんとなく、タイツはストッキングより分厚いから破けないものと思っていたが、そうでもないらしい。友だちのKちゃんは「40デニールのタイツ、一日で2回やぶけたことあるよ~」と言っていたし、担当編集のMさんも「40は見た目はキレイなんですけどすぐ破れます!」と言っていた。
すぐに破けてしまうようなものを普段使いはできない(経済的でない)ということで、40デニール以下はひとまず却下となり、あとは好みの問題らしいのだが、80デニール以上だと透け感がなさすぎるため、
60デニールぐらいがベストらしい。そうか、透け感がないのもダメなのか……この時点ではタイツの奥深さがまだよくわかっていないので、「そんなもん、どっちでもええがな」の心境である。

こんなにも細かく数字を刻むことに意味があるんだろうか、と思いながらもとりあえず購入してみました
このままだと、めんどくささが勝ってまたしてもタイツから遠ざかってしまいそうだったので、取り急ぎドンキホーテでタイツを購入、実験をしてみることにした。諸般の事情により撮影場所が自宅となり、バスマットの上に立っていますが許してください(生活感がハンパない)。