一生もののワードローブを作る、服の仕分け&買い足し術・3ステップ
ファッション指南書にもかかわらず、「◯◯の白シャツはマストバイ!」などブランド名や個別のアイテムを一切紹介しない、異例の本があります。それは、アパレル企業の元パタンナーでもある小林直子さんが上梓した『わたし史上最高のおしゃれになる!』。
前回の記事では3色コーディネートの基本を小林さんに学びましたが、次は、ワードローブの見直しにチャレンジしてみましょう。以下の3ステップを参考にしてみてください。
「最初にアウター、トップス、ボトムス、小物、靴、バッグなどすべてを春夏、秋冬のグループに分けます(住む地域により分け方は変わります)。柄物の場合は、一番面積が多い色がそのアイテムの色ということにします。たとえばネイビー地に小花柄のブラウスは、ネイビーに分けておきます」(小林さん、以下同じ)
→自分で決めたメインカラーとサブカラーが、すでに持っている服の色とほとんど同じ場合
「自分が選んだ色だけをワードローブから抽出。選んでいない色は『その他』として分けてください」
(メインカラー=多く持っている、またはこれから着たい服の色。3色まで決める。
サブカラー=小物などでポイント的に使う色。3色まで決める)
→メインカラー、サブカラーとして選んだ色と、今あるワードローブが別の色の場合
「自分が選んだ色と、実際に持っている服の色が異なる場合は、ワードローブを新たに取り替えることになります。お金も時間もかかるため、もう一度、本当に新しく選んだ色でいくのか考えましょう」
→たくさんの色を持っている場合
「一番色分けが難しいパターンなので、まずトーンで分けましょう。トーン分けの例は以下のとおりです」
●明度も彩度も高いはっきりした鮮やかな色(マクドナルドのポスターのような色。元気で活発なイメージ)
●パステルカラー
●グレーがかったパステルカラー(パステルにすべて薄いグレーを足したもの。優しいけど大人っぽい雰囲気)
●ナチュラル(無染色のコットンや麻の色。癒し系のイメージ)
●民族衣装のような強いダークな色合い(メキシコやアフリカの民族衣装に見られる色。力強く個性的なイメージ)
●無彩色(白からグレー、黒の明度のグラデーション)
「これ以外にもトーンがありますので、わからない場合はインターネットや本でトーン別のカラーチャートを参照してみてください。きれいなコーディネートをつくる場合は、これらのトーンが揃っていることが重要です。
色もトーンも混在している場合は、おしゃれに見えにくくなるので注意が必要です」
「3色までと決めたメインカラーのうち1色で、まずは春夏用、秋冬用、それぞれひと揃えずつ、アウター、トップス、ボトムスが完成するように分けてみましょう」
「次にサブカラーで選んだものも何が足りないか点検します。サブカラーで赤を選んだものの、赤のバッグが一つしかない場合、リレーション(全身のうち2ケ所以上を同じ色にすること)がつくれません。
バッグのほかに赤のベルトや靴が必要になるので、何をすでに持っていて何が足りないかをチェックしてください」
【ステップ1】ワードローブを色分けする

【ステップ2】足りないものを見つける
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