「ブルージーンズを何本持っていても、他人は『いつもデニムをはいている人』という印象しか持ちません。捨てるとすれば、同じアイテムという過剰分が候補になります。
人は好きなものばかりを収集するクセがあるため、素材が異なるアイテムを優先的に残すことも、捨てる候補選びに役立ちます」

加えて小林さんは本書でおしゃれのあり方をズバリと指摘。
「ファッションはシルエットより色合わせが重要です。そのときおしゃれに見えるシルエットに絶対はありません。ビッグシルエットのシャツにビッグシルエットのパンツが素敵に見える時代もあれば、見えない時代もあります。
色にも流行り廃りはあるのですが、3色以内で抑える、明度のグラデーションをつくる、リレーションをつくるといったルールは変わりません。
そもそもおしゃれとは、あくまであなたの人生を輝かせるためのものであって、しもべにすぎません。そのしもべに振り回されて舞台の主人公の座を明け渡さないように注意してください。そのためにも、毎日の服装選びとワードローブのメンテナンスに、
必要以上の労力とお金を奪われないようにしましょう」
ちなみにわたしもワードローブの見直しに挑戦してみました。メインカラーはネイビーを含むブルーと茶。サブカラーはグレーとシルバーに。ポイント的に赤のようなはっきりとした色を使うのは好みではないため一見地味な印象ですが、明度と彩度が多少異なってもコーディネートするのが簡単に。
しかも足りないアイテムがあまりなかったため、把握した瞬間から購買意欲も激減。お財布にも優しいので、秋冬アイテムの購入前にもお勧めです。
次回は、賢い買い物術をお伝えします。
<TEXT/女子SPA!編集部>
【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『
わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に