菜々子さんが物を集めるようになったきっかけについて、本人には思い当たる理由があるそう。
「学生時代からブランド物やショッピングが好きでしたが、今のような買い方をするようになったのは結婚してからですね。思い当たる理由は、姑との仲がうまくいかなかったことだと思います」

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年齢とともに、「好きなものは好き!」と嗜好がハッキリしてきたという菜々子さん。奇抜な物や同じ物を買ってしまうのは、自分ではなく姑の味方をする夫に対しての自己主張なのかも、と彼女自身は分析します。
物をやたらと買い集めてしまう行為は、どうすれば抑えられるのでしょうか。『ぼくらの 60~70 年代宝箱』『ぼくらの60~70 年代熱中記』(共にいそっぷ社)の著者で、昭和の漫画・玩具コレクターである黒沢哲哉さんに聞きました。
「衝動的な買い集めを抑制するには、買ってきた服をすぐにクローゼットなどへ片付けず、“
必ず袋から出して部屋に並べる”というのが効果的です。食器なども箱から出してリビングに並べて置きます。
こうすることで物が十分に集まったことを本能が認識し、欲求が満たされるのです。お悩みの方はぜひ試してみてください」
筆者も欲しい服があるときにクローゼットから服を全部出して、欲しい服と似たようなものがないか確認します。すると、欲しい服が本当に必要なのか分かってくる。所有している物でも並べることによって、衝動買いを抑える効果があるのかもしれません。
物があふれる時代だからこそ「自分が本当に必要なもの」を見極めたいものです。
【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。主に裏モノ・夜ネタを執筆。
海外夜遊び歴13年、『旅の賢人たちが作った最強ナビ』シリーズ(辰巳出版)にて掲載中。