女たるもの、何歳になっても手に入れたい“美しいおっぱい”。みなさん、どんなバストが理想ですか？ “おっぱい番長”として美胸に関する著書や商品などを手がけるカリスマ整体師・朝井麗華さん（上写真・右）と、漫画『アラサーちゃん』の著者で「Hカップだけど垂れてきた…」という漫画家・峰なゆかさん（上写真・左）に、“美しいおっぱい”について語り合ってもらいました。 “美しいおっぱい”と言っても、大きさや形、色など着目する点は人それぞれ。まず、お2人が思う、本当に美しいおっぱいとは？ 峰：私はおっぱいって大きさよりも、形と乳首の様子が大切だと思うんです。 朝井：乳首の様子(笑)。様子ってどんな？ 峰：乳房の大きさに対する乳輪の大きさのバランスとか、色合いとか。特にバランスは大切ですよね。おっぱい自体が大きければ乳輪が大きくても許されるけど、全体が小さかったら乳輪も小さくまとまってないと許されないというか。 朝井：確かに。私は整体師として全身のバランスで見るので、左右対称なおっぱいを美しいと思いますね。おっぱいって2つ、しかも体の真ん中にあるので、これが左右対称であるほど全身が美しく整った状態だといえるんです。 　でも、生活の中で片側ばかりで重いものを持つとか、片側ばかりを下にして寝るとか、片側にずっと嫌な上司がいてそちら側ばかりが過緊張だとか、いろんな左右非対称な行動によって胸にもどんどん左右差が出てくるんですよ。 峰：なるほど、私も左のほうが大きいんです。友人は子どもに左乳だけで母乳をあげてたら左右で形が変わってしまったらしく、一緒にサウナに行ったら本当に2倍くらい大きさに差があって！ 母乳は左右交互にあげなきゃなって思いました。 朝井：その通りですね(笑)。女性の胸は体の歪み度合いをはかるバロメーターになるんですよ。 峰：じゃあ私、歪んでるんだな～。気をつけないと！ 　美胸づくりにおいては“男性ウケ”も気になるところ。でも、男性が求める理想のおっぱいと女性のおっぱいの現実には、大きなギャップがあるようです。 峰：女性ってたいていバストを2カップくらい大きくしたいと思ってるんですよ。なぜかというと、男性ってバストのサイズを間違えてるんですよね。本当はEカップの子を「Cカップくらいでしょ」みたいな感じで、2カップ分くらい低く見積もる習性がある。 朝井：そうなんですね！ 峰：そう。だから女性はそれに合わせて2カップ分大きくしたいのかなって。“2カップ分の呪い”ですね。 朝井：なるほど～。私はEカップですけど、アンダーバストが65cmなのでたいして大きくないんですよね。それなのに世間の男性が考えるEカップって、実際にはGカップってことですよね。2カップ分の呪い、恐ろしい(笑)。 峰：私も脱ぐと「Hカップってもっと大きいと思ってた」ってよく言われますから。 朝井：でも、女性は大きさや色を気にしがちだけど、男性は実は手触りのいいバストが好きだと思いますね。弾力やハリがありつつ、柔らかいバスト。峰さんのおっぱいも触った男性が喜ぶんじゃないですか？ 峰：どうだろう(笑)。でも手触りは大事かも。あと感度も。 朝井：感度は私には作れない(笑)。柔らかさや美しさなら作れるんですけど。 峰：作れるんですね！ 　朝井さんが著書『乳トレ』などで提唱しているのは、土台となる筋肉の硬さをほぐし、その上にのっている皮膚や乳房にハリと柔らかさを作るためのメソッド。その乳トレを含め、日常で簡単にできる“美胸ケア”について聞いてみました。 朝井：『乳トレ』はそもそも肩コリをほぐすテクニックでもあるので、肩コリも取れるし胸もキレイになるし顔色もよくなるし、お得だらけなんですよ。 峰：私、肩コリもひどくて。 朝井：じゃあ、いつでも簡単にできる大胸筋ほぐしを教えますね。まずは『大胸筋親指ほぐし』。親指を立てて、垂直に胸に刺してください。3秒数えたらまた別の場所、別の場所と、胸全体をランダムに刺していくんです。ちょっとやらせてもらっていいですか？ 峰：あ、けっこう強くやるんですね。イタ気持ちいい……。 朝井：奥までしっかり、筋肉に届く圧をのせるのが大事。左右30回ずつやってください。片方ずつなら目立たないので、タクシーや電車での移動中でもできますよ。 峰：やります。最近、私のおっぱい、元気がないので……。 峰：実は私ノーブラ派で、人前に出るとき以外は基本的につけないんです。これって乳トレ的にどうですか？ 朝井：ノーブラは…ダメです！ 特に大きい方は、日中は支えてあげないと重力で下がっちゃう。 峰：ですよね。昔からノーブラだったんですけど垂れないので調子に乗ってたら、最近、急激に垂れてきて。間違った生き方をしてきたのかなと後悔してるんです。 朝井：いや、私の母が60歳で乳トレを始めて効果が出てるので大丈夫です！ 平面に干しブドウみたいだった貧乳の母が、2カップ分アップしたんですよ。 峰：へ～！ 夢がありますね。 朝井：そもそもなんでノーブラ派なんですか？ 峰：自由にしてあげたほうが胸にいいかなって。放牧みたいな感じ。 朝井：(笑)。確かに締め付けは体によくないですが、おっぱいはホールドしないと四方八方に散らばっちゃうので。 峰：四方八方に!? 反省してます。 朝井：あと、美胸のためには食生活も大切ですよね。 峰：昔、お豆腐がバストアップにいいと聞いて、毎日お豆腐を一丁食べていた時期があるんですけど、本当に胸が大きくなった気がします。 朝井：すごい！ 大豆イソフラボンには、女性ホルモンであるエストロゲンのような作用がありますからね。 峰：でも、「もうお豆腐は見たくない！」となっちゃって(笑)。一ヶ月くらいしか続けられませんでした。 朝井：なるほど。ほかの大豆食品やサプリなども活用すればいいのかも。私も納豆や豆腐などの食品とかサプリで、日常的に大豆イソフラボンは摂ってますよ。 　それから良質な油を摂ることも意識してますね。筋肉が硬くなるのは本当にバストに悪影響なんですけど、良質な油は細胞壁を柔らかくしてくれるんですよ。高品質なオリーブオイルや太白胡麻油をベースに一日50ccくらいは摂ってますね。 峰：私もオイル系はドバドバかけてますね。野菜にオリーブオイルをかけただけのものとか、もともと健康によさそうなものが好きなんですよ。 朝井：髪もキレイだし、肌もすごい透明感ありますもんね。 峰：あ、ありがとうごいます！ 褒められてる～(照)。 　やはり常日頃からバストに気を配っているお二人。“美しいおっぱい”を目指して、みなさんも何かひとつ始めてみてはいかがでしょうか。 【プロフィール】朝井 麗華（あさい・れいか） 1979年生まれ。経絡整体師・美容家。アロマセラピーや東洋医学、中国整体を学んだ後独立。「日本一予約の取れない整体師」との異名を持つ実力派。整体師の視点で、バストケアから美容と健康を叶えるメソッドが詰まった『おっぱい番長の乳トレ』が大ヒット 【プロフィール】峰なゆか（みね・なゆか） 1984年生まれ。漫画家。『週刊SPA!』の連載をまとめた『アラサーちゃん 無修正』（1～5巻）シリーズは累計50万部を突破する人気作となり、ドラマ化された。ほかの著書に漫画『女くどき飯』など ＜TEXT／持丸千乃　PHOTO／岡村隆広　提供／美的ラボ＞