「90年代に、女のコがブルセラショップでパンツを売るのが流行ったじゃないですか。顔写真付きで。あのときに興味本位で買ったことがあるんですが、家に帰ってから、変態仮面のようにかぶってみたところ、異様に興奮したんですよね。残り香もダイレクトに鼻腔を直撃するし、何よりも
背徳感がヤバくて……。
幸い、それ以降、病みつきになったりはしなかったけど、あれは一度でもかぶると癖になっちゃう人もいるんじゃないですかね」(42歳・自営業)
どちらも一般的な感覚では理解しがたい境地です…。まったく参考になりませんね(苦笑)。

では、僕自身はどうかといえば、20代後半の頃、ススキノ(札幌の歓楽街)のキャバクラで興が乗って、キャバ嬢に促されるままにパンツをかぶったことがあります。ただ、それはあくまで場のノリに合わせてしたことであって、かぶらないとサブいと思ったからかぶっただけのこと。それで興奮したりはしませんでした。
逆にいうと、初めて訪れたススキノというアウェイで「俺はこんなの余裕だぜ」アピールもあったのかもしれません。
たとえば、これが臭いを「嗅ぐ」とか「履く」なら、それは明らかに「かぶる」とは別次元の話だと思うのですが、男がパンツをかぶるという行為には大した意味なんてない気がします。
ただ、そこにあったからかぶった。それ以上でも以下でもないんじゃないですかね。宴会の余興や、一発芸みたいなもんですよ。笑えるかどうかは別にして。
<TEXT/桜井涼>
【桜井涼】
これまで500戦以上の合コンをこなし、通算打率5割をキープしてきた出版界屈指の合コンスナイパー。出会い、恋愛の事情通として雑誌などへの登場も多数。
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