セクハラ被害の声を上げる「#MeToo」運動が全米に。9歳、16歳で暴行されたスターも
いまSNSで、ある言葉が急速に拡大中だ。その言葉とは、日本語で「私も」を意味する「#MeToo」。ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑が報じられたことをきっかけに、セクハラを受けた経験を持つスターたちが続々と声を上げ始めているのだ。アンジェリーナ・ジョリー、グウィネス・パルトロウといった有名女優に続き、新たにセクハラを告発したトップ女優はリース・ウィザースプーン(41)。式典に参加した際、16歳の時にある監督から性的暴行を受けたことがあると明かしたリースは、直面すべき「醜い真実」があると語り、聴衆に向かってこう話した。 「私にもとても鮮明に思い出される経験があります。眠れなくなりますし、考えるのも辛く、不安や誠実さ、そしてもっと前に話さなかったことに対する罪悪感など、たくさんの感情を打ち明けるのに苦労します。私が16歳だった時に私に暴行した監督には心底嫌悪感を抱いていますし、口外しないことが雇用条件だと圧力をかけたエージェントやプロデューサー達に怒りを感じます」 リースは、このような経験をしたことのある人達が結束することで「人生は違ったものになる」と付け足した。 「今後は新たなスタンダードができることにとても励まされます。この会場にいる若い女性に伝えたい。私達があなた達と共にいて、あなた達の味方になるから、人生は違ったものになるはずです。そう考えると私も安心できます。」 セクハラ被害を受けているのは女性だけではない。 テレビドラマ『ドーソンズ・クリーク』で主役を演じ一躍スターとなった俳優ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク(40)は、「年上の権力ある男性たち」に痴漢行為を受けたことがあるそうだ。ジェームズは、セクハラを告発した女性たちをサポートするために自身のセクハラ体験を語ることを決めたとする一方で、この問題を世間に公表することのむずかしさについて、ツイッターでコメントした。 「僕自身も年上の権力ある男性たちからお尻をつかまれたことがあるんだ。僕がとても若かった頃、彼らに不適切で性的な会話を強要されたんだ」 「だから僕は、意味もなく恥や無力さ、声をあげる力の無さを感じる気持ちが理解できる。乗り越えられないと感じる権力ってものがあるからね」
トップ女優、男優、子役までセクハラ被害に…
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