ムートンブーツを外で履くのはNG!? 空港ラウンジ利用を拒否され大論争に
南カリフォルニア生まれのアグ(UGG)は、近年のムートンブーツ・ブームを牽引してきた日本でも高い人気を誇るブランドです。
ニュースの発信源となったのは、80年に大人気だった英バンド「ヒューマン・リーグ」のボーカル、ジョアンヌ・キャトラル(55)。
オーストラリア、メルボルン空港にあるカンタス航空のビジネスラウンジへの入室を拒否されたという彼女は、ツイッター上でその怒りを爆発。
「明らかにラウンジで働くあの女性にとって、アグ(UGG)は寝間着と同レベルのようね。今まで他社のラウンジではまったく問題なかったのに。ありがたいことに、彼女は近くのショップで靴を買うことを提案してくれたわ」

アメリカでは、2000年代前半にブレイク・ライブリーやケイト・ハドソン、キャメロン・ディアスなどのハリウッドセレブが着用したこと、そしてドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で主人公のキャリーが履いたことで注目されたアグ(UGG)のムートンブーツ。
その機能性を高く買われ、筆者の住むような雪深く「極寒」の地域では小学生からそのお母さん、おばあちゃん世代までが買い揃える“おしゃれな冬の常備靴”になっているほどの人気ぶりです。
このニュースは同ブランドのファンが多いアメリカの朝の情報番組『トゥデイ TODAY』でも取り上げられ、同サイトではこのドレスコードについて「納得」か「納得できない」かの二択アンケートを実施。現在までに6300人以上の読者がアンケートに答え、84%が「納得できない」を選んでいます。
そんな大人気ブランドのブーツを履いていたことで、ある航空会社のビジネスラウジの利用を拒否された乗客がツイッターで批判の声を挙げ、世界的なニュースになりました。
アグ(UGG)は寝間着?ビジネスラウンジ利用不可!
オーストラリアのニュースサイト『9ニュース 9News』によると、カンタス航空はすぐに彼女のツイートに返信。「私どもは全てのお客様に公平に、ラウンジ内でのドレスコードをご理解頂けるよう努力しております」と訴えたのだとか。 確かに同航空会社の国内線でのラウンジ利用ガイドを見てみると、「裸足やトングタイプのサンダル」「全身ジャージ」「水着」の他に、「寝間着(UGGブーツやスリッパを含む)」と明記してあります。 しかし、これには「賛同し難い!」という人が大多数。反対に、ジョアンヌの「なぜ私がオールシーズンにわたって外で着用しているブーツが、寝間着扱いされるのか分からない」という反論を支持する声が目立ちました。Whereas what I had on were outdoor @UGG BOOTS pic.twitter.com/IPUPLV7QHf
— Joanne Human League (@Lubycat) 2017年12月14日

カンタス航空国内線でのラウンジ利用ガイドより https://www.qantas.com/travel/airlines/qantas-club-dress-guidelines/global/en
納得できなくてもルールはルール!利用前にドレスコードの確認を
とはいえ、どこの航空会社でもビジネスやファーストクラスのラウンジにはドレスコードを設けているのが現状。 昨春、ユナイテッド航空のアメリカ国内線ではレギンス姿の女子校生二人がドレスコードに引っかかり、搭乗するために着替えなければならなかったことが『ニューヨークタイムス New York Times』などで取り上げられ話題になっていました。 今年、海外旅行を予定されている方は、事前に利用するエアラインのドレスコードをチェックしておいた方がいいかもしれません。 Source:『9News』https://www.9news.com.au/national/2017/12/21/14/11/aussie-rocker-booted-from-qantas-lounge-for-wearing-uggs?ocid=Social-ACA 『Today』https://www.today.com/style/qantas-bans-woman-airport-lounge-wearing-uggs-t120272 『New York Times』https://www.nytimes.com/2017/03/26/us/united-airlines-leggings.html <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。