編集長が美容ライターにセクハラ…キラキラ業界にもダークな裏側
最新のヘアスタイルや美容サロン、コスメなどを紹介する理美容雑誌の業界は華やかです。その裏では、やはりどの業界でも起こっているセクハラ被害はあるようで…。
「うちの業界紙や業界雑誌の現場はセクハラが多いと聞いていましたが、私も防ぎようのない被害に遭いました」と語るのは、美容ライターの亀井真音さん(仮名・33歳です)。
亀井さんは4年前から理美容雑誌で仕事をしています。
「理美容雑誌の編集部に配属されると、40代半ばの編集長と、業界の集まりに頻繁に同行させられました。派手な世界なので毎週のようにパーティがありましたが、これも仕事と割り切りました」
編集長は長身でメガネをかけた温厚そうな人でしたが、帰りのタクシーの中で口説いてくるようになったそうです。だんだんエスカレートして、手を握られたことも。
「ホテルに誘われるようになると、いよいよヤバいと思って、仕事がありますからと、やんわりと断りました。同行しなければ、セクハラもなくなると単純に考えていたんです」
ところが…。
「年明けの理美容業界の新春パーティはホテルのホールを借り切ってのド派手な開催。出版社の社長をはじめ、幹部や営業、編集部も参加することになっていて、同行を断れない状況でした」
遅い時間になったので、複数でタクシーに乗車。次々と社員が最寄り駅で降りていきました。
「最後に残ったのは編集長と私だけでした。するといきなり編集長がタクシーを止めて、降ろされたところが渋谷のラブホ街近辺だったんです」
「ちょっと休憩しよう」と腕をつかんだ編集長を振り払って、走って逃げた亀井さん。怖くなって翌日は風邪だと言って休み、2日後に出社すると、平然とした態度で編集長が業務をこなしていたそうです。
「これはマズいと思って、昼休みに総務の女性に、編集長の下で仕事をしてきた女性編集者のことをこっそり聞くと、ほとんどが自主退社していったそうです。さらに『亀井さんって、編集長の愛人だから入社できたと思ったけど、意外に仕事、真面目ですよね』と言われたんです」
さすがにこの言葉にはびっくり!「愛人なんかじゃないですよ」と言い返すと、総務の女性は「そうみたいね」と笑っていたそうです。
毎週のようにある、派手なパーティの帰りに

総務まで「編集長の愛人なのかと思った」

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