【ヤバい男のLINE図鑑 Vol.1】 　人間模様の分析を得意とする並木まきです。今回からさまざまなタイプの男性が送りがちなLINEの特徴をタイプ別に紹介していきたいと思います。 　今回は、「ヤリチン」な男性が送りがちなLINEです。 　ヤリチンな男性たちは、とにかく女性と会わなければ何も始まらないので、デートへの誘いはかなり強引。 　というか、女性の都合に合わせて会えるよう、かなり幅をもたせた誘い方で、会えるタイミングを図ろうとします。 「会いたい」という気持ちと、「都合は、女の子に合わせるよ！」という強引さを、一通にまとめて送ってくる男も多いです。送っている本人としては「都合を合わせる」というあたりに思いやりを演出しているつもりかもしれませんが、女性から見るとわざとらしいんですよね。 　ヤリチンの最終目的と言えば、ただひとつ。そして、お酒が入って勢いづくヤリチン男性も多く、夜も更けた頃に彼氏でもないのに「今から会いたいな～」を、複数の女子に送信します。 　下手な鉄砲も、数打てば当たる。こうやって「会いたい」をダイレクトに、いや彼らとしては目的を隠した“ウマい誘い方”で伝えているつもりなのです。そうこうしているうちに、「わぁ、そんなに私に会いたいんだ～」と、引っかかってしまう女性もいるというわけです。 　このやり方で過去に“いい思い”をしたヤリチン男性ほど、勢いづきまくって、やたらに非常識な時間にも送信してきます。受信した女子同士が繋がっている場合、「昨日、●●から“会いたいLINE”来なかった？」なんて具合に複数に送っているのがバレバレで、その意図も女性にはまるわかりだったりするんですけどね。 　ヤリチン男には、自らの目的を達成するためなら、どんな手間も惜しまないマメさがあります。本当はタイプなのではなく、「ヤレる」「ヤってみたい」と思っているだけの相手にも、平然と「俺のタイプ！」「かわいいよね～」を送るスキルをもっているのです。しかも、そんなふうに褒めるときには、ハートの絵文字も多用。彼氏でもないのに、すごい神経です。 　しかし褒められて悪い気がする女子は少ないだけに、これらの“魔の言葉”をLINEしまくっているうちに、彼らの“目的”を達成させてくれる女子も出てきてしまうから、侮れません。 　ヤリチン男の顕著な傾向としては、とにかくマメで、女子に対して思いやりを見せるところです。「家に行きたい」とか「一緒のベッドで寝たい」とかダイレクトな表現をするヤリチン初心者もゼロではありませんが、少しオブラートに包んだ表現で様子見をするヤリチン上級者がけっこういます。 　こんなLINEが届いたら、相手の真意を深読みするくらいの警戒心をもっていないと、彼らの餌食になることもあるのでご注意ください。 ＜TEXT／並木まき＞ 【並木まき プロフィール】 元市議会議員・時短美容家・ライター。働く女性や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。