「新大久保の路上で流行りのチーズドッグを食べながら自撮りしている、先輩の写真が添付されていたんです。メッセージには『小田さんのインスタ参考にして食べてきたよ』と一言。
確かに、数日前におなじチーズドッグを食べて自撮りをした写真をインスタにアップしたのですが、勝手に参考にされても……と戸惑いました。しかもその先輩、40歳の小太りのおじさんですよ? チーズドッグ片手にニッコリ、みたいな自撮り、本気で見たくないです(笑)」

その後も、先輩は小田さんのインスタグラムにアップされている食べ物や、風景の場所を特定しては、わざわざそこに出向き、その写真を小田さんのLINEに送ってくるようになったそうです。
「しかも、先輩から送られてくる写真の構図や、自撮りの表情が、私のインスタの写真とそっくりで。そんなこだわりいらないです(笑)。
そもそも、休日にわざわざ、おじさんが1人でマンゴーかき氷やタピオカドリンクを買いに行って自撮りをしているのかと思うと、気持ち悪くなっちゃいました」
止めてほしいと伝えると逆ギレ「じゃああんな写真アップすんなよ」
もはや、パワハラやストーキング行為とも取れる、先輩の異常行動。なぜ先輩は小田さんのインスタストーキングをくり返すのでしょうか。
「一応、最初はギャグのつもりなのかな、と思って笑ってあげてたんです。職場の先輩なので強くも言えないですし。
でも、さすがに写真が10枚目にもなると不気味で『もう私のインスタを真似するのやめてください』ってきっぱり伝えました。すると『は? めっちゃウケてたじゃん!』『じゃああんな写真アップすんなよ』と逆ギレされてしまって……。そのままLINEをブロックして、インスタのアカウントにも鍵をかけました」
職場の人へのSNSバレが生んだ悲劇。ギャグのつもりか、小田さんの気を惹きたかったのか、どちらにしても先輩の行動は行き過ぎです。
LINEで人をブロックする行為は、どこか後ろめたい気持ちにもなりますが、常識が通じない相手や、ストレスから身を護るためには、躊躇せずにブロックすることも大事なのかもしれませんね。
―シリーズ 本当にあったトンデモLINEエピソード vol.1―
<文/満知缶子 イラスト/やましたともこ>
満知缶子
ミーハーなライター。主に芸能ネタ、ときどき恋愛エピソードも。