「物件を探すときは全く意識してなかったのですが、近所にどんなスーパーがあるのか、もマウント対象になるんです」
と言うのは、主婦をしながら働いている沙也加さん(32歳/仮名)。
「私がふだん西友を使ってると話したら、職場の先輩から『西友ってプライベートブランドばかりだし質が悪くない? 安いのはいいけど、旦那さんにそれなりの質のご飯を食べさせてあげないと』と言われてびっくりしました。
先輩いわく『私はいつも成城石井とか、クイーンズISETANが近くにあるとこに住んでたから、その商品の質があたりまえなんだよねー』と。スーパーでマウントとるなんて予想外でした。え、そこ!? みたいな」(沙也加さん)

成城石井のキヌアサラダ。こういうおしゃれお惣菜は大充実している
実際買ってみると、生鮮食料品は西友やイオンやヨーカドーのほうが質が良かったりするんですけどね…。
「私は仕方なく、『良いスーパーで買い物してたらステキなご飯が毎日作れていいですね』って返したんです。そしたら『わざわざご飯作らないわよー。ハイクオリティなお惣菜がいっぱいあるじゃない。ご飯作るの面倒よ』って返事が来て。さっき私に言った“それなりの質のご飯”ってお惣菜かよ! と心の中で突っ込みをいれました」(沙也加さん)
ちなみに、前出の港区民・ユリさんは、「高輪や六本木のスーパー『リンコス』は使いますけど、あれって要は『マルエツ』なんですね。後で知りました」と笑います。
何がマウント対象になるかわからない昨今。住んでいる場所ごときでマウンティングする下品な行為は慎みたいものです。
<取材・文/大庭スミ>