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夏ドラマのベスト女優3。『この世界の片隅に』勢強し…若手女優が盛り上げた夏

 猛暑が続いた今年の夏。その暑さを吹き飛ばすような名演を見せれくれた女優たちを、今期もドラマウォッチャー・林らいみが今回も独断と偏見で選出。勝手に表彰しちゃいます!

名演賞 清原果耶『透明なゆりかご』ドラマに爽やかな空気をもたらした

『透明なゆりかご』(NHK総合)の主人公・看護師見習いのアオイを演じた清原果耶は、そのタイトルにある通り透明感のある瑞々(みずみず)しい演技に惹かれました。  出産の現実を突きつけるヘビーな内容で、ともすれば重苦しくなってしまいそうなドラマでしたが、清原果耶が爽やかな空気を運んでくれていたような気がします。  別に無理に明るく振る舞ったりするわけでもなく、彼女自身がADHDのために母親との間に問題を抱えているという難しい役どころでしたが、その自然体の演技が新鮮で気持ちいい。窓辺でお日様の光を浴びた彼女の顔は、めちゃめちゃ笑顔というわけでなくとも本当にキラキラしていて。彼女が主人公で良かったなぁと度々感じるドラマでした。 …って、まだ16歳!今後の清原果耶が楽しみです。

名演賞 伊藤沙莉『この世界の片隅に』突出したコミカルな演技

『この世界の片隅に』(TBSテレビ系列)を観ているときは、主人公・すずの家の近所に住む幸子役の伊藤沙莉が出てくるのが、もう楽しみで。  恋敵であるすずを、仁王立ちをして一人だけ興奮した面持ちで迎える最初の登場シーンから笑えました。絶妙なタイミングで繰り出すキレのいいセリフと、怒ったりすねたり呆れたり器用にくるくると変わる表情が、いい意味でオバチャン。そのコミカルな演技は、24歳とまだ若いのに年齢を重ねたベテランにも見えてしまうほど。  ふんわりぼんやりしたすずとは好対照。すずに心を許してからも彼女が出てくるとクスッと笑えて、物語の中でとてもいいエッセンスになっていたと思います。
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最優秀名演賞はやっぱりこの人!
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