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ホテルで娘の不倫を目撃…『黄昏流星群』みたいな鉢合わせは現実にある?

亀山早苗の不倫時評――ドラマ『黄昏流星群』の巻 vol.4>  佐々木蔵之介(50)、中山美穂(48)、黒木瞳(58)の豪華キャストで話題の恋愛ドラマ『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』(フジテレビ系、木曜夜10時~)。  男女の恋愛を描いた本作を、男女関係・不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんがレビューします。(以下、亀山さんの寄稿)

それぞれが秘密を抱えた家族

 子どもも大きくなれば、家族もオトナだらけの寄せ集め。誰が何を考えているのか、誰が何をしているのかはわからない。  主人公・瀧澤完治(佐々木蔵之介)には栞(黒木瞳)という愛する人がいて、妻の真璃子(中山美穂)は娘・美咲(石川恋)の婚約者(藤井流星)につい夫の愚痴をこぼしてしまい、その晩、彼とキスする夢を見る。そして美咲には婚約者以外に父親より年上の恋人がいる。  そんなことが明らかになった4回目だが、最後のシーンを見ながら、「いやいや、それはまずいでしょ」と心の中でツッコミを入れた。  ついに栞と「オトナの関係」を結ぶべく、完治が選んだのは広くておしゃれなシティホテル。フロントでキーをもらい、栞と連れだってエレベーターへ。不倫の関係といえども女性と最初に結ばれるならシティホテルを選ぶ男の気持ちはわかるが、それなら女性はトイレにでも隠れていたほうがいい。落ち着いてから部屋番号を女性に告げて上がってきてもらうのがベスト。夜のホテルで連れ立っているところを誰かに見られたら、不倫の場合、致命傷となる。  案の定、ふたりがエレベーターに乗り込むと、そこで年配の男性と抱擁(ほうよう)していたのは娘の美咲だ。  父と娘は目を見合わせるが、完治は栞とともに先にエレベーターを降りる。

デリヘルで呼んだ女の子が娘だった……ある男性の体験談

 世間は思っているより狭いものだ。「まさか」と思うことは起こり得る。東京在住のヒロツグさん(49歳)が、1年ほど前、大阪に出張したときのことだ。 「いつもはそんなことをしないのだけど、そのころちょうど妻に“夫婦生活”を拒否されていまして。飲んだ勢いもあって電話でデリヘル嬢を呼んだんですよ。ドアを開けて入ってきたのが、実の娘。彼女は京都の大学に行っていたから、まさか大阪のデリヘルで働いているなんて思ってもいなかった」  ホテルのドアを開けた瞬間、ふたりとも固まってしまったという。 「娘は、『おとうさんがこんなことするなんて』と嘆く。私は私で『おまえがこんなことをするなんて』とショックで打ちのめされて。どうしたらいいかわからなかった」
風俗嬢

写真はイメージです(以下同じ)

 どちらもショックだったろう。娘にじゅうぶんな仕送りをしてやれなかったことで、ヒロツグさんは自分を責めたが、娘への怒りも抑えることはできなかった。 「とりあえずお金は払いましたよ。娘だって店にお金をいれなければいけないだろうし。だけどものすごく虚しかった。『バイト代がいいのよ。本番するわけじゃないし』と娘は言い訳のように言っていたけど、親としては看過(かんか)できることじゃない」  その晩は一睡もできなかった。もちろん、妻には言えない。翌週、妻には黙って京都へ行き、娘に会おうとしたが、娘は連絡すらよこさなかった。 「何度もメッセージアプリを使ったり電話したりしましたが、娘は私には連絡を返してこなかった。妻とはごく普通にやりとりしていたようですが。今年は正月にも帰ってきませんでした。友だちと旅行にいくとかで。どこで何をしているのやら。20歳を超えた娘だけど、オトナだからと割り切ることはできませんよ」  この一件、今後とも父と娘の間のわだかまりになりそうだ。
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内緒で働いた風俗で夫の友だちと……
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