「ドロ刑」の中島健人に大人の男もメロメロ…そのワケは?
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>
私は人が堕ちていくのを見るのが好きです。ジャニ沼に。
それが男友達ならなおのこと楽しい。さっきまでキリッとしていた彼が沼にはまってもがくさまは、本当に見応えがあります。なにをしたかって?
中島健人さん――ケンティを見せてやったのです。
ええ、SexyZoneの。今、「ドロ刑 警視庁捜査三課」(日テレ系)っていうドラマに出てますね。
ケンティは、小学生の絵の具箱に入っているような青をキモ~チくすませた感じのスーツを着て、新米刑事の斑目勉(まだらめ つとむ)役を好演しています。この「青くさいのに、どこかじじむさいスーツ」は非常に象徴的なアイテムで、これを“自分のもの”にしているあたり、「さすがケンティ!」といえましょう。
斑目は、正義感はあるけれどガツガツしてないイマドキ男子で、そのくせ愛嬌もあれば侠気もある。演じる上で、重心をとるのがとても難しい役どころです。
幼さに振るとおこちゃま刑事になってしまうし、男らしさを振りかざすとこれまた暑苦しくなってしまう……。ともすれば薄っぺらになりがちなキャラを巧みにドライブするバランスは、ケンティだけがとれるものかもしれません。
そんな斑目に惹かれて捜査の手助けをしてやるのが、遠藤憲一さん演じる伝説の大泥棒・煙鴉(けむりがらす)。なぜか斑目をほっておけない煙鴉は、コケティッシュな彼女に振り回される彼氏のようで、これまた微笑ましい。
で、この感じ、あながち「ドラマの中だけ」とは思えんのです。そしてこの「青年ながら、大人の男を転がす小悪魔ぶり」こそ、ケンティの“罪”ではないか?
実際、「若いイケメン、特にジャニーズなんて好きじゃない」と言いさらす大人男子たちが、「中島健人くんだけは別!」「あの子は可愛い」「黒髪好ましい!」とかいって次々ケンティに堕ちているではないですか。
彼らに、「ケンティは他のジャニーズと何が違うのか」問うてみると、「絶妙な温故知新感」と答える人がありました。それよ! ケンティには、上の世代を受け入れてリスペクトで抱きとめる、希有な包容力があるのです。こんなんされたら、煙鴉みたいなイカツイ大人もたまりません。
イキったまぶしい青でなく、時には煙った青でいく。
その笑みで大人男子もたらしこむ。
Sexy Zoneのブルーエースは、本当にできる子です。
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>
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大人の男を転がす、ケンティの小悪魔ぶり
みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』