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新垣結衣主演「けもなれ」が不人気で終わった根本理由

ビール好きからは賛否両論

「ビールが飲みたくなる!」という声もツイッター上には多かった『獣になれない私たち』。  晶や恒星が行きつけのクラフトビールバーはドラマの主要な舞台だし、マニアックで美味しそうなビールも色々出てくるし、最終回で2人は栃木県那須のビール工場を訪れます。
 でも、このドラマ、ビール好きからは、どうやら逆の感想もたくさんあがってきそうです。  好意的な書き込みの多いツイッターとは異なり、匿名掲示板では「ビール残しすぎ」「もったいない。ビール、いつも飲まないで残してたね」などと、ビールが気になって仕方ない人の書き込みがたびたびありました。  実際、ビールが目の前にあるのに、一口も口をつけずにグダグダとグチや下ネタなどを繰り返すガッキーと松田龍平などを見るたび、「泡! ほら泡、消えるから! まず飲んでから!」と言いたくなることが多々ありました。  しかも、仕事の疲れやプライベートでのゴタゴタなどを忘れて、静かに一人でお酒を楽しみたいときに、あの狭いビールバー店内でややこしそうな別れ話をしているカップルがいたり、肉体関係を持った持たないとか言っている男女がいたりすると、場所を変えて飲み直したくなる人も多いでしょう。  単なる常連同士で、呼び捨てしあったり、ハグしたり、お節介焼きあったり、そういう鬱陶しさから逃れたくて、都心から離れた静かなクラフトビールバーを見つけたのに……そう思うひとり客も現実にはいるはずです。  ビールが好きなのではなく、おそらく毎晩繰り出すおしゃれなバーが好きな人たちなのでしょうし、楽しみ方は人それぞれですが、とりあえず「ビールを別の場所で、ちゃんと美味しく飲み直したくなるドラマ」に見えました。 <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など。Twitter:@takowakatendon
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