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米津玄師、スランプだと明かした理由は?ネット発時代の功罪

 かつてはルー・リード(バナナTシャツでおなじみのロックバンド・ヴェルベット・アンダーグラウンドのボーカリストで、ソロとしても「ワイルド・サイドを歩け」などで知られる。1942-2013)のようなアーティストでも、売れる前に音楽出版社の専属ライターとしてラジオ番組のジングルを作り続けていたなんてエピソードもあります。そういう修行時代があるから、耳に残るフックを書けるわけですよね。

Youtube発のジャスティン・ビーバーが変身できた方法

 動画投稿サイトでの絶大な支持を得てきた米津玄師も、確かにそのコミュニティなりの批評性によって鍛えられてきたのでしょう。しかし、ニコ動の視聴者は、金銭の発生する依頼主ほどえげつなくありません。彼が感じるスランプの「原因を見定めるための教養と体力が足りてない」状況も、然るべき通過儀礼が省略されてしまったがゆえの不幸なのかもしれません。  そうすると、これを解決する方法は限られます。ひとつは、自分よりも器の大きな同業者とコラボすることです。ジャスティン・ビーバー(24)がいい例でしょう。稀代の名プロデューサー、リック・ルービン(55)や、カニエ・ウェスト(41)などとの作業を経て発表したアルバム『Purpose』で、見事にイメチェンを果たしました。  あのエリック・クラプトン(73)も、自分の娘達が聴いていた「What Do You Mean?」を耳にして、出来の良さに驚いたそうです。米津玄師にも、そういう大変身を期待してしまいます。  ファンの人からすれば、もしかしたら腹立たしいイチャモンに感じるかもしれませんが、全部ひとりに背負わせてせっかくのタレントを潰してしまっては元も子もない。そんな老婆心から、ごちゃごちゃと申し上げました。 <文/音楽批評・石黒隆之>
石黒隆之
音楽批評。カラオケの十八番は『誰より好きなのに』(古内東子)
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