カジュアルできちんと感もアリなパンツのセットアップ。自分でそろえる方法は?
【モードをリアルに着る! Vol.72/小林直子】
カジュアルだけれども、少しだけきちんとした感じに見せたいときにどうしたらいいかわからないというご相談をよく受けます。
特に最近は仕事の場でもカジュアルなスタイルが許容されてきており、スニーカーでもTシャツでもOKという職場も多くあるようです。
通常はスーツが一番きちんとして見えるのですが、職場によってはスーツでは堅苦しすぎて、ほかの人から浮いてしまうという意見もあるとのことでした。
スーツほど堅苦しくなく、カジュアルで簡単に誰でもできるきちんとして見える方法はないのか、考えていたところに見つけたのがこのマーガレットハウエルのルックです。
なんてことはないシャツとパンツのルックですが、シャツとパンツの色がほぼ同色です。
シャツはフラットカラーで袖のカフスもありませんから、かなりカジュアルなものなのですが、不思議なことに同色にすることによってきちんとした感じに見えます。小物としてネクタイを首に巻いているので、余計にオフィシャルな雰囲気を醸し出しています。
ドレス、または上と下が同じ布で作られたスーツが基本形の西洋の衣服においては、このルックのように、上下につながりを持たせると、よりオフィシャルな感じを作り出すことができます。
これはスポーツウエアでもアウトドアウエアでも同じなので、手っ取り早くきちんとした感じ、シックな感じを作りたいときには上下、同色のものを選ぶといいでしょう。
もちろん好ましいのは上下が同色で同じ生地のセットアップであることです。
ただし、シャツとパンツのセットアップは実際、なかなか売っていません。もし売っていたら迷わず上下買ったらいいと思いますが、そうでないのなら、自分でセットアップを作りましょう。
もしもう既にネイビーのパンツを持っているとしたら、そのネイビーにそっくりな色のシャツまたはブラウスを探します。丹念に探せばどこかで見つけられるでしょう。
オフィススタイルの場合はネイビーやベージュ、ライトグレーなどが適しているでしょう。オフィスほど堅苦しくない場でしたら、白や黒、薄い水色やピンクでも構いません。
素材はよりきちんとした感じを出したいのなら、梳毛(そもう 光沢があり、凹凸の少なくさらっとした表面の生地)のウールのパンツを、そこまでかしこまらなくていい場合はコットンのチノパンツや、麻のパンツでもいいでしょう。
合わせるトップスは、やはりよりかしこまった感じにしたいのならコットンブロードやオックスフォード地のシャツ、もしくはよりフェミニンな感じのポリエステルシフォンのブラウスがいいでしょう。
トップスにTシャツやニットのセーターを持ってくると、カジュアルな雰囲気が強調されます。それでも構わないという場合はTシャツやセーターを選んでもいいでしょう。色さえ合わせてあれば、それなりにきちんとした感じに見えます。
上下、同色のルックでオフィシャルな雰囲気に
自分でセットアップを作りましょう
素材はTPOに合わせて
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