でも何度も失敗を重ねていくと、何がいけなかったのか少しずつ理解できるようなるんですね。人間とは失敗を繰り返し学ぶ生き物だと、無造作ヘアに教えられました。
私が無造作ヘアに失敗したのは、髪の毛が細く、ボリュームが出にくいことが原因だったのです。とくにお団子などのアップスタイルをするときは、髪の毛が長時間そのスタイルをキープできるように
下準備をする必要があります。
ストレートヘアの方は事前にコテで髪の毛全体を巻いておくと良いでしょう。そして、軽めのワックスで全体をなじませます。そうすると髪の毛を結んでいるそばから崩れていくことなくなるのです。

この下準備は、お団子に限らず、1つ結びやダウンシニヨンにする際にも適しているので、髪の毛がまとまりにくい方は試してみてくださいね。またお団子を崩すときにも注意。なるべく
結び目の根元から少しずつ、つまむようにして引き出しましょう。塩をひとつまみするような感覚で行なうと出し過ぎてしまうことがなくなります。
無造作ヘアって、もう全然無造作なんかじゃない。むしろ、時間をかけた下準備と、無造作感を引き立たせる絶妙なバランス感覚がないとプロのスタイリストさんのような仕上がりにならないのですね。

無造作ヘア 画像:WEAR
しかし、何度失敗してもぜひ諦めないでいただきたい。
失敗したら失敗した分だけ、ご自身の髪のクセを理解できるようになり、ご自身ならではの無造作ヘアの作り方がちゃんとわかってくるようになります。一度失敗した方はぜひ、もう一度諦めずに挑戦を繰り返してみてくださいね。
<文&イラスト/角 侑子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】角 佑宇子
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは
@sumi.1105