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ハイヒールを男性も履いて一日働くような施設が出来るといい。#KuToo/内田春菊

バレンタインに誰からもチョコがもらえないと怒る部長

 ここの時給は700円で、当時にしては高給でした。「経験者優遇」と張り紙にあったので、経験者ですと言うと、「まずみんなと同じ時給で初めてもらうんですよ」と店長に言われ、その後ゴリラ上から部長から 「ふん、いくらもらうつもりだったか知らないけど」  と 鼻で笑われるという優遇にあずかりました。
内田春菊「私に依存するのはやめてください。」 (バンブーコミックス) 竹書房

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 社員とバイトのまかないにあからさまな差があるとか、海水浴で虫にさされて瞼(まぶた)が腫れたとき、ちゃんと支配人に見せに行ってから休んだのに、治って出勤したとたん店長から、 「だんなに殴られたんだってェ?」  と 嬉しそうに言われたり(一回目の結婚中で、実際DVされてました)、そんなことはまだいいとして、店長が自分の話を聞いてくれる天然女子(仕事出来ない)を可愛がって私のシフトを削って回してるのがばれた時、 「きみはちょっとうるさい(なんにでも抗議する)んだよね」  と 言われたのもほんとだからまあいいとして、一番驚いたのはバレンタインデーに、 「誰もチョコレート持ってこなかった」  とゴリ上部長が怒っていたことです。  社員ならそのくらいのご機嫌取りするかもしれないが、ウエイトレス全員バイトですからね!てか、この人もしかして、ウエイトレスたちに好かれてるとでも思ってるのだろうか?いったいその自信はどこから?  というわけで、きっとKuTooを始めた人のそばにもあのゴリ上みたいなのがいたに違いない。ほんとに気の毒です。ハイヒール、男性も履いて一日働くような施設が出来るといいですね。ぜひミュールとか、脇の下の出る制服も置いといて欲しいです。 <文&イラスト/内田春菊> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
内田春菊
漫画家、小説家、俳優、歌手。1984年漫画家デビュー。1994年『私たちは繁殖している』『ファザーファッカー』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。最近では自身の大腸がん・人工肛門の日々を描いた『がんまんが』『すとまんが』で大きな反響を集める。『ファザーファッカー』を実母の目線で描いた『ダンシング・マザー』を2018年に発表。
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