バレンタインに誰からもチョコがもらえないと怒る部長
ここの時給は700円で、当時にしては高給でした。「経験者優遇」と張り紙にあったので、経験者ですと言うと、「まずみんなと同じ時給で初めてもらうんですよ」と店長に言われ、その後ゴリラ上から部長から
「ふん、いくらもらうつもりだったか知らないけど」
と 鼻で笑われるという優遇にあずかりました。

内田春菊「私に依存するのはやめてください。」 (バンブーコミックス) 竹書房
社員とバイトのまかないにあからさまな差があるとか、海水浴で虫にさされて瞼(まぶた)が腫れたとき、ちゃんと支配人に見せに行ってから休んだのに、治って出勤したとたん店長から、
「だんなに殴られたんだってェ?」
と 嬉しそうに言われたり(一回目の結婚中で、実際DVされてました)、そんなことはまだいいとして、店長が自分の話を聞いてくれる天然女子(仕事出来ない)を可愛がって私のシフトを削って回してるのがばれた時、
「きみはちょっとうるさい(なんにでも抗議する)んだよね」
と 言われたのもほんとだからまあいいとして、一番驚いたのはバレンタインデーに、
「誰もチョコレート持ってこなかった」
とゴリ上部長が怒っていたことです。
社員ならそのくらいのご機嫌取りするかもしれないが、ウエイトレス全員バイトですからね!てか、この人もしかして、ウエイトレスたちに好かれてるとでも思ってるのだろうか?いったいその自信はどこから?
というわけで、きっとKuTooを始めた人のそばにもあのゴリ上みたいなのがいたに違いない。ほんとに気の毒です。ハイヒール、男性も履いて一日働くような施設が出来るといいですね。ぜひミュールとか、脇の下の出る制服も置いといて欲しいです。
<文&イラスト/内田春菊>
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